トルンカ作品の中でも最も美しい映像美と言われる
「真夏の夜の夢」
その他、「コントラバス物語」と
「クチャーセクとクティルカ」も収録したDVD
「真夏の夜の夢・コントラバス物語・クチャーセクとクティルカ」(計104分)
このDVDは、トルンカ作品の中でも、最も映像の美しい作品を選びました。
”贅沢なひととき”をお過ごしいただくためにプログラムした作品集です。
あらためて作品をご紹介いたしますと
・真夏の夜の夢(1959年/73分)
このブログでも何度もご紹介させていただきました
トルンカの代表作の長編人形アニメです!
1945年からトルンカとポヤルが作り上げてきたチェコアニメ。
この二人の最後の共同製作の作品であり、
二人の最高傑作と呼ばれた作品です。
トルンカの息子さんにお話を伺ったことがございます。
「”真夏の夜の夢”は、当時のチェコアニメのすべての
表現方法、技術を注ぎ込んだ作品だと、父は言っていました。」
森の中に本当に妖精があいるのならば、
こんな姿をしているのではないかと思わせる映像です。
眩く、はかなく、幻のような映像の連続です。
国策でアニメ製作を推奨し、
トルンカやポヤルと言った
稀代の芸術家がいたこと、
そして、天才がアニメに情熱のすべてを注ぎ込んだからこそ
出来た奇跡の作品です。
世の中のすべてのみなさまにご覧いただきたい作品です。
・コントラバス物語(1949年/13分)
この作品は、「Best of チェコアニメ映画祭」でも上映しておりませんので、
ご存じない方も多いと思います。
チェーホフの短編を原案に作られた人形アニメです。
高貴な身分の女性と貧しいコントラバス奏者とのつつましい小さな恋のお話です。
大きなクライマックスはございません。
男女の繊細で優しい感情が、
美しい音楽とともにゆっくりと伝わってきます。
静かなカフェで香りの高いコーヒーを飲みながら
鑑賞したくなるアニメです。
機会があれば劇場でも公開したいですね。
・クチャーセクとクティルカ(1954年/18分)
「Best of チェコアニメ映画祭」でも上映いたしました
かわいい人形のクチャーセクと
クティルカと
朝が苦手で何もできない男の子のクチャーセクをしっかり者の女の子のクティルカと
親代わりのピエロが面倒を見ます。
でもクチャーセクは、顔を洗うのも歯磨きも大嫌いです。