妄想薄桜鬼-A far old promise…-16 | 薄桜鬼-妄想録-[彩]

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前回までのお話しは
薄桜鬼トリップ小説目次




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薄桜鬼夢小説
~A far old promise…~




月が空の真上まで登りきった。



「お役人はどうも腰が重てぇみてぇだな…
どーする、近藤さん?」


「四国屋に行った隊士たちもまだみたいですし、
せっかくの機会
ここで逃がしたら元も子もないですよ。
ね?美桜ちゃん?」


「え…」


沖田さんは私の頭に手を乗せた。


「確かにそうだな…」


近藤さんは少し考えるそぶりを見せ
何かを決断したのか、
再びゆっくりと目を開いた。


人のこんなに真剣な瞳を私は今までに
見たことがない。


「人数は少ないが
これより池田屋に内部の御用改めを行う。
刃向かう者があらば遠慮なく斬れ。」


「そうこなくっちゃ♪」


近藤さんの言葉に沖田さんは
高揚しているような様子だったが
その表情は恐ろしいものだった。

最初の水浸しにされたときのことを
思い出す。


この人を絶対に敵に回したらダメだ…




「けど、近藤さん!
美桜はどーすんだよ?」



平助くんがそう言って
私に心配そうな眼差しを向ける。



そいえば自分がどうしておくかなんて
ちっとも考えてなかった…


「僕らと一緒に池田屋に乗り込む…
って訳にもいかないしね。」


「それは絶対にありえませんっっ!!」



「美桜くん、
屯所までの道は覚えているかね?」


さっき通ったばかりの道…

だけど同じような通りばかりで
正直全然記憶していない。


「…すみません、覚えてないです」


私がそう答えていると永倉さんが
表通りの方を指差してニッと笑う。


「あそこなんてどうだ!」

「??」


彼が指差した先には
日よけのためか大きな簾が立て掛けてあった。


「美桜ちゃんなら隠れられそうだし、
わざわざあんなとこ確認しに行く奴も
いねぇだろーしな!」


「…はぁ。」


「身動きは取りづらいだろうね。
まぁでもなにもないところに
ポツンと座ってるよりかは
いくらかマシかもね♪
あとはキミの運次第。」


「運…次第…」


確かにその通りかも…


「総司、よせよ!!」

沖田さんの言葉を
聞き捨てならないとばかりに
平助くんが制止する。



「美桜くん!君は絶対に大丈夫だ!
なにも心配することはない!
私が保証しよう!」


私の肩に手を置いた近藤さんは
さっきの真剣な眼差しが嘘のように
とても優しい、でもすごく力強い笑顔で
そう言ってくれた。



なんでだろう…

なんの根拠もないはずなのに
不思議と恐怖と緊張が緩んでいく。


この近藤勇という人は
本当に人を惹きつける力を持っている。


「はい!」


私がそう返事をすると
彼はよし、と言って私の肩から手を離した。




私が簾の後ろに身を隠すのを見届けると
近藤さんたちは威勢良く表通りへ出て行った。



「我らは新選組だ!!
命あって池田屋内部を改めてさせてもらう!!」


近藤さんの勇ましい声を合図に
建物内が一気に騒がしくなった。

鉄と鉄とがぶつかり合う金属音が
この距離からでも聞こえる。


しばらくすると悶え苦しむような呻き声や
生暖かい風に乗って鼻を差す嫌な匂いが漂ってきた…

これはきっと…


考えただけで胃の奥が押されるような感覚がして
それが次第に吐き気へと変わった。


近藤さんは、沖田さんは…
平助くんは…

大丈夫かな…


永倉さんは…

うん、なんか…
あの人は大丈夫な気がする…。


少しでも匂いを鼻に通さないように
手で口元をぐっと押さえながら
そんなことを一人思っていると
徐々にこちらへ近付いてくる
複数の足音がした。




つづく

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ぁ、どーでもいいんですけど
7/20…TODAY、、
私誕生日アルよ。www

全然風呂とか入っちゃってますw

あー!!!!
ババー!!!!w