断捨離や積まれし本と寒に入る 八木 五十八
断捨離というか、事務所の引越しもあり
ずっとそばに置いていた(いてくれた)本ともお別れしようと…。
FBが縁で偶然再会した幼馴染が
「私がもらっていい?」と声を掛けてくれた。
その話し振りや眼の輝きから
なにより向田邦子さんが大好きという言葉に
私の愛蔵書をきっと大切にしてくれると託した。
向田邦子さんの本以外にも与勇輝さんや高橋まゆみさんの写真集など数十冊を持って帰ってくれた。
だが、
なんだか我が子を嫁にやったみたいで
少し淋しい思いもある。
が、
私の本棚にいつまでも並べられているよりは
その子たちも嬉しいに違いない。