ある日目の前に
ゲームの画面が開く。
ゲームの名前は「いらいそ」
クリックしてキャラクターの「日常」の経験値を上げていく育てゲーだ。
途中「モンスターういるす」がやってきて邪魔をする。
邪魔をされると最初のステージからやり直しだが、キャラクターの経験値は持ち越しになるらしい。
私はすっかり気に入り遊んでいると
マリア像の上半身の石膏像みたいなキャラクターが出てきて言った。
「私は世界中の人にこのゲームを配布しました。このゲームを起動出来た方はお願いです。どうか諦めずクリアして下さい。今あなた方が生きている世界は偽の現実です。その証拠にゲームはPCを通さずに目の前に開いたはずです。どうかお願いします。ゲームをクリアして下さい。クリアして下さい。クリア…」
マリア像は歪みそして新しいステージが開いた。
キャラクターは成長し粘土の固まりみたいだったのが
少し人間らしい形に変化した。
隣に旦那様が現れた。
「なんか変なゲームが来たんだけど…ああ、もうあっちゃんやってるんだ。」
私はさっきのマリア像の事を伝える。
「このゲームがウイルスの可能性もあるんじゃない？」
その可能性は考えた。
脳以外の肉体が要らなくなったこの世界。身体の病から解放されたがコンピューターウイルスを人そのものに感染させる事が可能になった。
しかし今私は単純なこのゲームが何故か楽しくて止められない。
…ここで目が覚めた…