海辺で産まれて直後の状態でダンボールに入れられて捨てられていた君。

そんな君を保護したのはもう16年も前の事だったね。


未熟児で病院の世話になって・・・・


プロテイン入りの粉ミルクを哺乳瓶に入れて、毎日それをあげてた。


日々、食欲を増してゴクゴクと音を立ててミルクを腹一杯飲んでたね。


動き回れる様になった君はあちこち歩き回って、良く俺の後を追いかけて脱衣場にまでついて来た。

だけど水が嫌いな君は風呂場を見ると茶の間に逃げてった。


みんなが食事してるとテーブルに上半身を上げて、おかずを欲しがった。
ササミが大好きだったね。

良く俺のササミを食ってた(笑)。

君が食い過ぎるから、俺の分のササミがほとんど無くなって・・・・
おかげでササミ食えなかったよ(笑)。

白身の焼き魚も大好きだった。


茶の間で横になると腹の上に乗って来て、一緒に寝てたなぁ・・・・

でも俺は嬉しかったよ。
決して重いとか邪魔だとか思わなかった。


君が甘えてくれる度に、魚を欲しがる度に俺はいつも幸せな気分になれた。


かわいかった。ものすごく。


・・・・それは今でも変わらない。


あえてお別れは言わないでおくよ。



フー(←猫の名前)、しばらく離ればなれになっちゃうけどまた会おう。


楽しい思い出をたくさん与えてくれてありがとう。


ちょっとの間・・・・写真の君しか見れないのは寂しいけど、またゆっくり遊ぼうな。