今、執筆中の短編小説のタイトルです。

 

 天正十一年四月二十四日、賤ヶ岳ノ合戦で敗れた柴田勝家が越前・北ノ庄城で自害します。その折に、実子だと伝わる乳飲み子の善右衛門勝春を城落ちさせたそうです。

 

 勝春は、家臣や乳母数人と共に、遠く九州の筑前・柳川に逃れて立花道雪に仕えたと伝わります。

 

 その子孫たちも、代々立花家臣となり維新を迎えました。

 

 数年前に、その現御当主とお知り合いになれ、共に滋賀県高島市にある我が家の菩提寺・幡岳禅寺を訪れ、勝家の位牌にお参りしました。

 

 その方の家に伝わる「柴田勝家像」は、勝春が城落ちした時に、形見として勝家から託されたものです。

 

 今、福井市にある福井市立郷土歴史博物館に寄託されておられます。その複製画がいつも展示されておりますので、ぜひ皆さんもご覧下さい。

 

 その勝春の一生をテーマにした小説を書いているのです。

 

 御先祖の供養になればいいのですが・・・・

 

        福井市立郷土歴史博物館のレプリカ像