今朝の北國新聞の記事ですが、金沢市立玉川図書館にある佐々成政の書状が、天正六年(1578)の荒木村重謀反に対する出陣を促すものである事が確認されたそうです。


 成政の署名花押と共に、柴田勝家の家臣であった瓜生内記に宛てて、「急遽、南方へ出陣すると命が下されたので、用意しておく方が良いでしょう」という内容で、信長の命を伝えたものだそうです。


 南方とは、当時の信長が摂津などを示す時に用いた表現だそうです。


 玉川図書館近世史料館に「群雄書巻」という名で所蔵されている14巻の巻物書状の中の一つだそうですが、金沢市内の古書店で売られていたものを市が買い取ったのだそうです。


 現存する成政の書状は三十点足らずで、越中入国以前のものは十点も無いそうです。今回の書状がその中の一点になる訳です。


 金沢は戦災に会っていませんので、また歴史的に貴重なものが出て来るかも知れませんね。