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 『慶長日件録』慶長十六年(1611)十一月四日の項です。


 「吉田周慶來談、晩飡ニ行、論吾一部遺也、入夜新庄越州ヨリ紅花廿袋賜也、佐久間備前ヘ朝飡行、山冷令同心畢、盛法印参會、新庄越州へ行、」


 新庄越州(越前)とは、麻生藩二代藩主・新庄直定の事だと思われます。佐久間盛政の娘・虎姫の異父弟にあたります。


 山科言継と共に秀賢が、佐久間安政の所へ朝食に行ったようです。盛法印とは堂上家の公家・吉田兼右の一族で、宮内卿・吉田浄慶だと思われます。幕府の医官でした。周慶も一族でしょうか・・・・