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 『慶長日件録』慶長九年六月三日の項です。


 「今夜九條殿、殿中納言、御納婦迎也、其身三好小吉息女也、小吉死後、秀頼卿御母堂爲猶子養育也、今度秀頼卿御母堂、悉皆御造作也、路次行粧擔物等驚目者也、」


 中納言・九条幸家が正室を迎えました。相手は三好小吉の娘で完子(さだこ)。三好小吉は、豊臣秀吉の姉の子である羽柴秀勝の事です。


 ご存じ、秀勝は淀殿の妹・江(ごう)の最初の夫ですので、完子は江の娘なのです。秀勝が亡くなった後に、淀殿の猶子として育てられました。


 その為か、今回の婚礼の支度は全て淀殿が行い、その輿入れ荷物の行列の豪華さに人々が驚いたと書いています。