WWFジャパンより 御礼とご報告
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こちらのメールは、WWFジャパンが昨年5月から賛同をよびかけてきた、
「脱原発と自然エネルギー100%の未来を求める署名」に
ご参加いただいた方にお送りしているものです。
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■ご署名をいただき、ありがとうございました!
2012年5月1日、日本のエネルギー政策の見直しのカギとなる
「エネルギー基本計画」の改善を求める要望に対して、
皆様がお寄せくださった署名を、WWFジャパンの要望書とともに、
所管省庁である資源エネルギー庁に提出しました。
原発に頼らず、省エネと100%自然エネルギーによる、
新しいエネルギー社会の実現を求める、
この署名に賛同いただいた方の数は6万4,207人。
おかげをもちまして、日本の「エネルギー基本計画」の見直し作業が、
1つの重要な節目を迎えつつある、今まさにこのタイミングに、
たくさんの方々の意思を、政府に伝えることができました。
しかし、まだ政策のゆくえについては、予断が許されません。
政府が国民に、新しいエネルギーのあり方を示す複数の「選択肢」を
提示する、としていますが、約束の時期は差し迫る中、いつ
「選択肢」がまとまるか不透明な状況です。
一連の議論の中でも、話題がエネルギー全体の中の一部にすぎない
「電力」に意図的に集約されてしまっていること、
不自然なほどに原発維持の選択肢が擁護されていること、
さらには、原発の廃絶に欠かせない具体的手段である「省エネルギー」が
軽視されていることなど、問題が多く取り残されています。
(詳しくはこのメールの下記の報告をご覧ください)
■安全・安心なエネルギーを!私たちの意思を示そう!
政府はこの原発とエネルギーの問題について、「国民的議論」をすると
約束しました。その具体的な方法を、国は示していませんが、
それは私たち国民が声を上げ、未来を変える、これまでにない機会となるべきものです。
それは夏に向け、まさにこれから始まります。
引き続き、この一連の問題にご関心をお持ちいただき、共に声をあげてゆきましょう。
WWFジャパンとしても、原発に頼らず、温暖化の脅威も取り除ける、
安全・安心なエネルギー社会を目指すための提案を、今後も働きかけてゆきます。
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■関連記事
▼脱原発と大幅な省エネで自然エネルギー100%の未来を!6万人の署名を提出
http://www.wwf.or.jp/activities/2012/05/1061401.html
▼Staff Blog(事務局長)エネルギー基本計画の改善を求める署名を提出しました
http://www.wwf.or.jp/staffblog/2012/05/post-392.html
▼Staff Blog:6万人の思いがこもったマフラー
http://www.wwf.or.jp/staffblog/2012/05/post-393.html
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●以下にこれまでの経緯と議論の現状について、少し詳しい説明を添付いたします。
ご関心をお持ちの方は、ぜひご一読ください。
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■原発事故から始まった「見直し」
2011年3月に発生した東日本大震災と福島原発事故を受け、同年5月、菅前総理は
エネルギー基本計画を「白紙から」見直すことを宣言しました。
これは、日本の国としてのエネルギー政策の基本的な方向性を定めた文書であり、
従来の「原発推進」政策を、規定してきた内容のものでもあります。
この「見直し」は、ある意味で画期的なものであり、これまでのエネルギー政策を
大きく変える機会となることが期待されるものでした。
その翌6月、政府閣僚が集まったエネルギー・環境会議が開催され、
「エネルギー基本計画」の見直しへ向けた予定が政府全体として決められました。
■始まった議論と変化の兆し
この「予定」によると、今年2012年の「春」までに国民に、
これからのエネルギーのあり方を提案する複数の「選択肢」を示し、それを
「国民的議論」にかけて、「夏」に最終的な結論を得る、ということになっています。
昨年10月からは、経済産業省の下に設置されたエネルギーの「基本問題委員会」
という審議会で、「エネルギー基本計画」の具体的な見直し作業が開始されました。
従来であれば、こうした審議会は、メンバーがエネルギー業界・産業界の代表や、
原子力・化石燃料(石油・石炭など)を重視する研究者で占められ、
太陽光や風力などの「自然エネルギー」について、積極的な意見が聞かれることはありませんでした。
しかし、今回は原子力を偏重する政策や意思決定のあり方に対する批判の高まりを受け、
自然エネルギーの推進や脱原発に積極的な委員も、メンバーの中に加えられました。
さらに、インターネットを介して議論の様子が全国に中継されるなど、
小さいながらも変化の兆しが見えました。
■迷走する議論と見えない結論
しかし、この基本問題委員会での議論は迷走を続けています。
今はもう既に5月中旬。関東では既に新緑が綺麗な季節に入っており、政府が国民に
「選択肢」を提示すると定めた「春」もそろそろおしまいです。
それでもまだ、いつ「選択肢」がまとまるのか、不透明な状況が続いています。
理由の1つには、委員の間での意見の対立が深いということがあります。
自然エネルギーを推進し脱原発を目指す委員と、従来どおり原発に依存した
エネルギー社会を支持したいと考えている委員の間にある
意見のギャップはなかなか埋まりません。
さらに、議長・事務局による強引な議事運営にも問題があります。
当初、議長と事務局は、選択肢についてはあくまで「数字」をベースに
まとめることを提示しました。「原発は2030年に何%にする」という
数値についての選択肢を作ることを重視したのです。
これに対して、自然エネルギー推進・脱原発派の委員は、まず
「これからの社会のあり方を選択肢として考えるべきだ」と主張しました。
原発はいずれ全廃するのか残すのか、化石燃料と再生可能エネルギーはどちらを重視するのか、
そうした未来のエネルギー社会の姿を「選択肢」とするべきだ、としたのです。
しかし、議長と事務局は、「まずは、数字の議論から」といって、
半ば無理やりに数字の議論(例:2030年に原発は何%か)に議論をまとめようとしています。
■消えない原発推進の選択肢
また、不自然なほど、原発維持の選択肢が擁護されるということも問題といえます。
昨年末、政府は1つの指針として、「原発への依存を減らす」ことと、
「原発を40年で廃炉にする」という方針を出しました。
それにもかかわらず、今まとまろうとしている「選択肢」の中には、
原発を今以上に増やす選択肢が、さも「当然」であるかのように入っています。
さらに大きな問題は、省エネルギーの軽視です。
省エネルギーのあり方を根本的に見直さなければ、原発をどれくらい減らせるのか、
CO2をどれくらい減らしていけるのか、という問題を現実的に解決してゆくことはできません。
ところが、省エネの目標については、現状の議論では選択肢が複数用意されていないのです。
特に、今の議論は、エネルギー全体ではなく、「電力」の話にだけ限って進められています。
日本のエネルギー消費量のうち、電力が占めるのは実は4分の1程度。
このことを見るだけでも、残り4分の3に深くかかわる「省エネ」を、
一連の議論がいかに軽視しているかがわかります。
■これからの「国民的議論」に向けて
こうした基本問題委員会での議論の問題性を受け、国会議員の中や基本問題委員会の委員の
有志の間からは、独自に「国会エネルギー調査会」を設置するべきだ、との主張も出始めていますが、
現在、政府が進めているエネルギー政策の見直しが、
これから重要なステージに入ることに、違いはありません。
おそらく5月下旬以降には、「これからの日本のエネルギーをどうするか」という、
いくつかの選択肢が提示されることになるでしょう。
政府が行なうことを約束した「国民的議論」も、まさにその後、始まることになります。
どのような方針に基づいて、いつまでに、どれくらいの割合で自然エネルギーや原子力の利用を変えてゆくのか。
少なくとも、「原発ありき」で固まっていた状況が動き、
これまでになく再生可能な自然エネルギーに関心が集まっていることは、確かな事実です。
そして、その決定のプロセスにおいて、国民に判断がゆだねられたことも、前例のない機会だといえるでしょう。
2012年夏には、ここまで行なわれてきた議論を基にした、国家戦略室に置かれているエネルギー・
環境会議が策定する「革新的エネルギー・環境戦略」が決定されることになります。
WWFジャパンも引き続いて、政府の動きを注視しながら、安全・安心で持続可能なエネルギー社会を
目指すための具体的な提案と、国民的議論に貢献できるような情報の発信に
取り組んでゆきたいと思っています。
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■関連情報
▼日本のエネルギーは50%削減可能!省エネ・シナリオを発表
http://www.wwf.or.jp/activities/2011/07/1001522.html
▼日本での自然エネルギー100%は可能 エネルギーシナリオを発表
http://www.wwf.or.jp/activities/2011/11/1027418.html
▼2050年までに「再生可能エネルギー100%」は実現できる!
http://www.wwf.or.jp/activities/2011/02/967208.html
★脱原発と大幅な省エネ・節電で、再生可能エネルギー100%の安全な未来を!
http://www.wwf.or.jp/activities/climate/cat1277/100/
★「エネルギー基本計画」に関する要請書
http://www.wwf.or.jp/activities/2012/05/1061201.html
★WWFは、関西電力大飯原発3、4号機の今の段階での再稼働に強く反対します
http://www.wwf.or.jp/activities/2012/04/1059527.html
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