焼かれたブツダン
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2010-12-08 11:13:44 テーマ:創作

焼かれたブツダン
テーマ:創作
2010-12-08 11:13:44
オレは、親の様に、店を経営して、周囲から経営者として尊敬されたかった。
しかし、オレは経営者としての才能がなかったらしい。
オレは結婚するとき、妻の父や妻の親族に「必ず幸せにします。」
と誓った。
あっという間に、店は自転車操業になり、金貸しの世話になった。
妻の父は、オレに金の無心の為には家の敷居をまたがせなかった。
オレに才能がないのが分かったからだ。
オレは、妻に棄てられたが、妻にすがり付いてヒモになった。
「お前しかいない。」
この一言で、妻はオレの言いなりになってくれる。
オレの親は、店を潰されて、大震災で亡くなった。
オレの兄弟も、この世にいない。
オレの親は、妻に聖なる教えとなる新聞を勧めて、
結果的に、オレの親のブツダンは、妻に焼却処分された。
オレは密かに、妻の父がこの世から去るのを妻の父を心配するフリをしながら
辛抱強く待った。
ヒサシを借りて母屋を乗っ取れ。
これが、オレの信条だ。
そんなものは、母屋に世話になるのはオレにとって当たり前の利権的論理にすぎない。
妻の父が亡くなった後、
オレは妻の実家と親族から、マフィアの様に電話で恫喝して、天下の周りものを
少しずつ引き出した。
いっぺんに沢山ではダメなのだ。
あきらめさせるには、少額を繰り返さなければならない。
高利貸やその筋に暗に教えてもらったやり方だ。
しかし、それでも、結局、店の経営状態は変わらなかった。
しかもオレは、ハニートラップにかかり、
オレの子は、高倍率を突破して公務員になったが、帰化人特権に気が付いて、
遠くへ行ってしまった。
親切な先生を介して、オレの店を潰さないかわりに、オレは離婚した。
もっとも、一緒に住んではいるが。
そんなことはどうでもいいのだ。
そんなものはただの道偽的離婚にすぎない。
経営者をおろされたオレは
外面を保つだけで、イッパイイッパイだ。
オレにとっては、何よりも店が大事。
何よりも、外面と表向きの仕事場を確保することが大事。
家族の不幸など、知ったことではない。
親族の不幸など、知ったことではない。
日本の不幸など、知ったことではない。
オレが離婚した後に孫が生まれたのが、オレの救いだ。
オレの血は、孫に引き継がれる。
もっとも、メンツが大事なオレにとっては、孫の未来など知ったことではない。
戸籍上では、血がつながっていないのだから。