オレたちのやり方
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2010-01-26 23:57:23 テーマ：創作
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オレたちのやり方
テーマ：創作
2010-01-26 23:57:23
オレたちは、他人の喧嘩でメシを食っている。
でも、そのことは秘密。
でも、そろそろ、公然の秘密だが。
だって、オレたちは、イイ奴を演じなくちゃならないから。
どうせ演じるなら、カッコよく見える勇者の方がいいじゃない？
オレたちは、元々、ゲットーの出身。
だけど、気づかせてもらったのさ。
カネが一番使える。
他人をケンカさせるのに。
それに、楽しい。
傍観者ほど楽しいものはない。
大分、シキンがたまってきた。
やり方もカンペキだ。
そう。法律を変えてしまおう。
専門家じゃなきゃ、分からない内容に変えよう。
専門家も子分にすればいいんだし。
あらゆる分野に子分を作ってしまえばテッペキさ。
それで、大事なものが、
誰の為にあるのか分からなくすれば、
うまくいく。
何が一番大切かを
分からなくさせてやる。
誰に向かって怒っているのか
分からなくさせてやる。
せいぜい、あの世にいく前の一瞬に
後悔すればいい。
ゴクジョーの知識を知っているのは、
オレたちだけで充分さ。
あいつらには、ＴＶでも見せておきゃいい。
ネタ？
決まってるじゃないか。
空から、トウチョウ、トウサツ、心を読んで、シナリオを描かせるのさ。
空で回ってる、アレを使ってね。
カネと引き替えに。
とかく、オレたちはサイコーさ。
仲間の増やし方？
そりゃ、簡単さ。
最初にカマシテしまえばいいんだから。
1発、ドカンってね。
そりゃ、オレたちがそうされて
シモベになったから。
オレたちの鉄則。
カネが一番。
人なんてどうでもいい。
人は有機物で出来たメカ。
気さえ抜けば、どうにでもなる。
そして、上に行くほど、直に動いてはならない。
手下を使え。
子供を使え。
言い訳はいくらでも効く。
報酬は、食事に誘うカネさえハズんどきゃいいんだから。
組織も完壁さ。
祭壇も赤い光を照り返す。
極上の赤ワインをぶっかけたようにね。
そうして、オレたちはボスを再生させた。
サイコーの技術でね。
で、ボスの言うことを聞く。
だって、その通りになっていくんだから。
楽しいね。
でも、オレたちの組んだ歴史の予定がずれる
あいつらのせいで。
気に入らねえ。
気に食わねぇ。
こいつの気を抜いてしまおうぜ。
アレを使ってさ。
これで、出来上がり。
こつら、困ってるぜ。
酒より上手い。
ゾクゾクするぜ。
酒？
カネの足しにするのさ。
あいつらを狂わせるためにな。
そんなの畑と種さえ、確保しときゃいい。
酒より、クスリの方が、ヨクなれるからな。
え？次まで時間がない？
じゃ、消すか？
そこのソッコ―ボタンでも押しときな。
レンジの方が、時間が掛かるし。
これで、予定のずれは解消だ。
しばらくは、別の記事でも突っ込んでおけ。
ボスが言ってるよ。
オレたちが作ったこの現実はサイコーだ。
オレたちがあいつらに作って見せてやってる映画やドラマより楽しい。
だから、困るんだよ。
争いなんてない世界自体がさ。
オレたちの職場がなくなるからさ。
ゴクジョーの職場がな。