ピースボートの魅力を感じている点の1つに、「船内の保育園がモンテッソーリ教育」ということがあげられます。


私は脳科学に関連した仕事をしているのですが、モンテッソーリ教育と脳科学の考え方は、アプローチや背景は違っても、実は共通点が多いです。

これは「子どもの脳と発達を尊重する」という点からでしょう。今日は似ている点をいくつか紹介してみたいと思います!


1. 敏感期の考え方と脳のシナプス形成


・モンテッソーリでは「敏感期(ある能力を自然と吸収しやすい時期)」が重視されます。
・脳科学でも、神経回路(シナプス)は年齢とともに発達し、特定の刺激に最も反応しやすい「臨界期」があることがわかっています。

→ どちらも、「時期を逃さずに、適切な環境を用意することが大切」という考え方。


2. 自発的な活動が学びを深める


・モンテッソーリでは「自分で選び、自分で集中して行う活動」が成長につながるとされます。
・脳科学では、内発的動機づけ(自分がやりたいからやる)によって、報酬系が活性化し、記憶・学習の定着が高まることがわかっています。

→ 自分で選んでやることは、脳の働きにも合っている。


3. 手を使うことが脳を育てる


・モンテッソーリ教育では、「手は知性の道具」とされ、手を使った作業(教具)をとても重視します。
・脳科学でも、手の運動と脳の発達は密接につながっており、手を使うことで前頭前野や運動野が活性化されることが証明されています。

→ 手の活動=脳の活動。実体験が脳をつくる。


4. 秩序や繰り返しを求める心と脳の安心感


・モンテッソーリでは、子どもが「繰り返し」や「秩序」を好むとされ、整った環境を重視します。
・脳科学でも、予測可能な環境やルーチンがあると、脳の「安全領域(セーフベース)」が安定し、集中力や自己制御が高まりやすいとされています。

→ 安心感があると、脳はよりよく働く。


5. 早期教育よりも「発達のタイミング」が大切


・モンテッソーリでは、先取りの教育よりも「今の子どもに合った活動」を重視します。
・脳科学でも、過度な早期教育はかえってストレスになり、脳の発達には逆効果という研究が多数あります。

→ 子どもにとっての“今”を大切にする姿勢が共通。


必要な刺激を、必要な時に、無理なく、その子のペースで。
そんな哲学が、モンテッソーリにも、脳科学にも流れています。