最近、芸能人の方やそのご家族の摂食障害カミングアウトが多いですね。
みなさんそれぞれいろんなご事情があって、一生懸命生きてこられたんだなあ、と共感しています。

私が絶賛摂食障害をしていた時に、摂食障害をしていた芸能人として有名だったのがSさんです。
女性らしい豊かなボディなのに、ウエストが細く、お顔も小さくてとても素敵な女性です。
でも、その体は過食や拒食を繰り返した産物だと知って、驚いた覚えがあります。

それで、私も調子に乗ってしまったことがありました。

あの人も吐いてるんだし、私もいいよね、みたいな。

良いわけないじゃないですかね~。SさんはSさん、私は私。
どんな事情があろうとも、どんなことも、あの人もやってるから私もOKはナシですよね。

これって、信号無視をする集団心理と同じですよね。
しかも他者基準です。

芸能人の方の痩せたい願望が、そもそも自分基準なのか他者基準なのか確認する必要がありますが、私を含めあなたの願望は他者基準なわけですよね。

そして、止めるきっかけならともかく過食、拒食を許す理由があの人もやっているから、はマイナス以外の何ものでもないのです。

そして、集団意識を揺さぶるということは、集合的無意識も揺さぶることに繋がるのです。

有名な方々がカミングアウトするということは、これまで過食や拒食に無縁だった人に、過食や拒食という言葉を教え、食べて吐くことや食べないという行動を教え、間違ったダイエット法だということや病気の一つだということを教えるのです。

そうすることによって何が起きるか。


手っ取り早くダイエットしたい人、他者からの承認欲求が欲しい人、病気になって人からかまってほしい人達の、無意識にアクセスをし、そういう人たちが増えてしまうのです。

この現象は、経済の悪化や戦争の勃発によく起きます。


たとえば、不況だ不況だ、とあるエコノミストが言い始めます。
すると、他のエコノミストもいいはじめ、テレビ番組でも国内の不況の理由を並べ立て始めます。


そしてはじめは「今は不況なんだ~」くらいの軽い気持ちでとらえていたところに、世界的な不況の理由を報道しはじめます。


そうすることによって「ああ、今は世界的に不況なんだ」「この先どうなるんだろう」という心理になり、財布のひもを締める、お金の動きを止めるなどの行動をとります。

不況かどうか、誰が言い始めたのか本当に不況なのかさえわからないのに、みんなが不況だと言い始めると人々の意識が無意識に「不況にしなきゃ」モードに入り、不況になっていくのです。

これは前にもお話した、脳の働きと同じです。
不況だ、景気が悪い、賃金をもっと上げろ、そういい続ける状況をつくる、イコール不況が起きる、長引くということなのです。

だから、有名な方が過食拒食をカミングアウトしただけでは、過食拒食を止めることもなくすこともできず、むしろそれらを煽る危険性があると私は思っています。

なので私は、この集合的無意識を利用して過食拒食を根絶するための経験談と気づきを、カミングアウトしているのです。

子育て経験のない人から子育ての楽しさを聞いてもピンとこないように、介護の経験がない人から介護の苦労を聞いてもピンとこないように、摂食障害をしていない人の話を聞いてもピンとこないと思うんです。

今抱えている摂食障害を終わらせるためにもそうですし、これからの摂食障害の芽を摘む未病対策の一環としても、私の経験と気づきをお伝えしていきます。

どうかこれから、有名な方が摂食障害をカミングアウトされるのであれば、言っておしまいにしないでください。
どう防げるかどう終わりにできたのか、後世に残す遺産のつもりでお話してくださると嬉しいです。

摂食障害を終わりにした方々、どうか一緒にこの世から摂食障害をなくしていきましょう。


世界中のみんなが、自分を信じて誇りをもって、美しく健康に生きる世界を一緒に創っていきましょう。

力を貸してください。
どうぞよろしくお願いいたします。

 


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