私には子供がいません。
正確に言うと、産まなかったです。
16年付き合った彼と子供のいない人生を送る決断をして、結局別れてしまった。
自分には彼のお金も子供も、何も残らないという現実を目の当たりにし、毎日寂しくて過食嘔吐しまくりました。
彼と付き合っている間、友人や周りの人には「子供だけは産んでおきな」とさんざん言われました。
でも私は、子どもを産まなかった、産むという選択をしなかったのです。
私は正直、子どもを産むのが怖かったです。
障害のある子が生まれてきたらどうしよう。
子どもを虐待してしまったらどうしよう。
離婚してシングルマザーになったらどうしよう。
仕事ができなくなったらどうしよう。
それだけではないです。
妊娠して体型が変わったらどうしよう。
コブ付きでモテなくなったらどうしよう。
そんなことまで考えていたのです。
私は母に言葉や体の暴力を受けて育ってきました。
だから、もし子どもを授かったとしても、子どもに対してやさしくしつけをすることができるのか、心の底から不安でした。
子どもは親にしてもらったことしかできません。
母と同じように、怒鳴ったり罵ったり激高したらどうしよう。
すぐに手を挙げてしまったらどうしよう。
そんなことを、私は幼いころから考えていたことを思い出しました。
彼と別れてから、子どもを持たなかったことに心から後悔しました。
子どもがいたら、こんな過食嘔吐なんかしてなかったのだろうか。
それとも、過食嘔吐しているみじめな姿を見せていたのだろうか。
そもそも、子どもがいる人生を選択していたら、過食嘔吐はしていなかったのだろうか。
そんなことも考えました。
何のために私は子供を持たなかったのか。
それは「自信のなさ」でした。
暴力をしないかどうか、見た目が変わってしまうのではないか、1人で育てられるかどうか、仕事を失うのではないか。
そんなの、やってみなきゃわからないのに、そうと決めつけていたんです。
できないと初めから諦めていたんです。
私が25歳で摂食障害を始めて、終わらせるまでに25年。
子どもがいたら、彼との子どもがいたらもう23歳なんだなあ、としみじみ思います。
自分が決めて選択したことだから、後悔はありません。
だとしても、子どもを産み育てるという経験は、しておきたかったなあ、と今さらながら思うこともあります。
10代、20代、30代で摂食障害をしているあなたに、お伝えしたいことがあります。
子どもは「作る」ものではなく「授かる」ものです。
子作りをすればできるという、簡単なものではありません。
ママになるあなたも赤ちゃんも、健康で安全で安心でいるためには、あなたの体が健康が一番なのです。
今からでも遅いということはありません。
もし将来、大好きな人の子どもを産みたい、大好きな人と一緒に子どもを育てたい、幸せな家庭を築きたいと思うのであれば、今すぐ自分の体を大切にしてください。
必要な栄養をしっかり摂って、運動もして、たくさん笑って、心と体の健康を第一優先してください。
日頃のポジティブマインドが、丈夫で健康な赤ちゃんを授けてくれます。
私のように51歳になって、子どもが欲しかったと後悔する前に。
私の代わりにかわいい赤ちゃんを産んで、さらにさらに幸せになってください。
私はあなたも赤ちゃんも応援していますよ。
standFMも聴いてね