私が思うように動けない今、脳出血でまだ意識を取り戻せない方、骨折で入院した方、血中酸素が80%台になってしまった方、ターミナルで状態が悪い方と、本来ならば様子を見に行きたい案件が山ほど有ります。


電話でご家族と話をしたり、病院と話をしたりしていますが、歯がゆくてもどかしくて情けなくて悔しいです。


ターミナルの方々のご家族に会いたいなぁと言われると何としてでも行きたくて、連れていってもらって、その場だけカラーを外して いつもの私で励ましてきました。

そのご夫婦にとって、初めてのケアマネが私で、進行性の癌てしたが3年頑張ってくれました。

この夏から急激に進んでしまい、年は越せないと言われています。

事故に遇う前に病院にお見舞いに行ったときも、はよ帰りたいわというその人に、階段を上り下り出来るようになったらすぐ帰ろうねと伝えると、そやな、リハビリ頑張らんとな、食べんといかんなと自分で立とうと頑張ったり食べたりしているそうです。

それでも、日によってはひたすら傾眠や昏迷していて奥さんが面会に行っても話せないことも増えています。


家に帰ることは無理だとわかっています。

それでも、最後まで希望をもって生きてほしい。

わかっていても、生きる希望を失わないでほしい。だから励まし、前向きなことだけ声をかけ続けています。

病室を出てから奥さんと泣きますけどね…屋さんの辛さを吐き出してもらうことも大切だと思っています。


もう一人のターミナルの方は、年を越せないだろうということをご自身が知っています。

その上で、ご自宅に帰ってこられて家族と暮らしています。

家で過ごせなくなったら最後はホスピスでと申し込みもされています。

この方の血中酸素濃度も下がってきています。


どちらがいいんだろう、自分だったら?とよく考えます。

不慮の事故は別として、命の期限がわかるときが来たら?

私ならやはり知って逝く方がいい気がします。

少しでも動けるなら、ラストノートに色んなことを書きたい。

感謝の言葉を伝えたい。

詫びたい、これまでのことや、後仕舞いのことや。


反省はしても後悔はしない、が、信条ですが、その時が来たら後悔することが在るように思います。それが何かは今はわからないけれど。


昨日、希有を保護した時に、この子はいい方に出会えたら託そうと思ったのは、自分の命に終わりが来る時を考えたから。

我が家の末っ子はライクで2歳、この子達を穏やかに生きて猫生を全うしてくれるまでは何としてでも動いていられないといけません。

でも、生まれたてホヤホヤの希有は、違う猫生を幸せになって欲しいから、大事に育てて、託せればと思うのです。


人は、その期限がわかったとき、その時までどう生きるか、何を望み、何を成すか、元気な今だからこそ考えて欲しいことでもあります。