
『秋ヶ瀬公園より車で10分埼玉県のスパルコショップアウティスタ』がお送りする。
なぜなぜ疑問解決コーナーです!笑
今回は4輪レーシングスーツとカートスーツの違いについてです。
本山哲選手のエクストリーマというスーツをモデルにお教えしたいと思います。
1.カートスーツと四輪用スーツの製造規則の違い。
先ず、初めに知って頂きたい事としては、カート競技と4輪レーススーツの製造規則の違いです。
レーシングスーツが作られるにあたり、僕等に届く前にカート用、4輪用。共に安全性を厳しくチェックする団体があり、その試験を通って初めて僕らの元にレーシングスーツは届くのです。
その製造規則を統括している団体は4輪とカートでは全く違う団体が統括しています。4輪がFIA。カートがCIK。モータースポーツに詳しい方でしたら一度は聞いたことがある団体でしょう。
団体が全く異なる為に、製造規則の違いも異なってきます。
4輪レースの場合、現在一番に重要視されてる事は『耐火性』
燃えるか、燃えないかという所が一番重要視されています。
カートの場合は逆に、燃える事故は先ず考えにくいので基本的には『摩耗強度』や『引き裂き強度』または『貫通強度』と言った、体に外傷を負わない為の検査が重要視されて作られています。
2.レイヤーについて
よくカタログで見かける、『レイヤー』という言葉があります。
この言葉を解釈すると簡単には『生地が何枚折り合わされているか?』という事になるので、『1レイヤー』だとか『3レイヤー』という風に呼ばれています。
4輪スーツは先ほどお話しした通り『耐火性』が重視されているので、当然生地を多く重ねれば熱はドライバーの肌まで通りにくいので、検査は通り安く=価格が安いスーツとなります。
逆に1レイヤーと言われるスーツは1枚生地になる為、検査は通り難い=価格が高いスーツとなりますが、車内60度以上と言われるレースの場面では生地が1枚のスーツは通気性が抜群に良く最高のパフォーマンスを発揮します。
カートスーツは『貫通強度』や『摩耗強度』が重視されている為に4輪では存在する『1レイヤー』が今現在のカートスーツでは存在しません。最上級モデルでも2レイヤーとなってます。

こちらはカートスーツのX-LIGHT KX-8

本山選手のエクストリーマを横から写してみました。これが1レイヤーです。

これはカートスーツのKS-5というモデルの3レイヤーです。薄さの違いが伝わりますか?
って・・・解り難いですよね(笑)


これならどうでしょう!
エクストリーマと2レイヤーのX-RIGHTを光りに照らしてみた写真です。
これなら伝わりますよね?(・∀・)
3.使用期限の違い


最後に4輪スーツ、カートスーツの使用期限の違いについてです。
それぞれ首の所にライセンスバッジが張ってあって、使用期限等が記載されています。
CIK=カートの場合、使用期限は『製造年より5年』となっており、写真で言うと『2012-2017』と製造年と使用期限が記載されています。
FIA=4輪の場合、バッジには製造年月日の『2014』しか記載がありません。
何故か?
というと、4輪のレーシングスーツの使用期限は昔は3年という話しだったらしいのですが、今現在ではルールが改正されて、製造年に関わらず公認競技で使えるのです!(2015年現在では)
ということなので、製造年の『2014』としか記載がないのですヘ(゚∀゚*)ノ
最後に....
ここまで読んで頂いた方なら、ご理解頂けたかとおもいますが.....
こういった形で同じスーツでも製造方法が全く違うカートスーツ、4輪スーツとなりますので...
カート競技で=4輪スーツを使用 ×
4輪競技で=カートスーツを使用 ×
です!・°・(ノД`)・°・
当然ツナギ、メカニックスーツ、ジャージはもっての他ですよ~!
皆様も競技に出られる際は使用目的にあったスーツでの参戦をお願いします!!
それと!アウティスタ店舗に来て頂き直接触って見て頂ければ、より違いがわかりますよ~!!( ̄▽+ ̄*)
是非!アウティスタ店頭のご来店をお待ちしております!
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