もともと
欧米のホスピスで開発されたと言われる
ワークショップで
本来は
ホスピスのスタッフが
患者が体験する
喪失感
苦しみ
悲しみを
疑似体験し
より良い看護、介護に
生かし
患者の生活の質を
高めるためのものだそうです
このような取り組みが
お寺であっているなんて
知りませんでした!
私が学んでいる
ヒプノセラピーと
どう違うのかしら?
自分がどう反応するかな?
と興味津々で
参加しました
今回は
6人の参加者と共に
死を迎え
新たに生まれ変わる
疑似体験をしました
体験しながら
驚くほど静かな心境で
見守っている自分が
いました
そして
自分が本当に
大切に思っているものを
丁寧に確認する機会と
なりました
私が
心地好さを感じたのは
シェアの時間です
同じ時
同じ空間で
死の体験旅行に参加し
名前も明かさず
ただ
お互いの気づきを共有し
また
別れていく
このご縁の素晴らしさに
感じ入っていました
終わってから
ナビゲーターの副住職さんと
お話ししました
重くなりがちな話題ですが
お寺のイベントとしての方が
敷居が低くて参加しやすいし
子どもの頃から
死と向き合っていたら
死への心構えが
できやすいかもしれませんね
と
死を感じにくい現代ですが
死のうとまで思い詰めることも多いこの時代
もともと私たちは
有限の生を生きていて
死は必ず訪れます
それだったら
明日を迎えることと
同じです
必ず来ると分かっている
恐怖と後悔で慌てふためいて迎えるか
落ち着いて静かに迎えるか
死の瞬間に決まるのではなく
それまでの生を
どう生きて来たかで
決まることでしょう
それは
境遇よりも
心の在り方が
大きく作用するのでは
ないでしょうか
死を考えることは
真正面から
生に向き合うことです
酒井雄哉大阿闍梨の言葉
「一日一生」とまでは
なかなか思えませんが
改めて
一日一日を
丁寧に味わって
生きていこうと
思いました
いずれ
納棺師を招いての
納棺体験も企画予定
ということでしたので
楽しみです
雪のちらつく
今日は
命日であると共に
生まれ変わった誕生日
同じ日に
命日と誕生日を授かった者同士
これからの人生を
悔いなく生きていきますように
と
まるで血のつながった
兄弟姉妹に向ける心持ちで
名も知らぬ参加者に
思いを馳せました
必要な時に 必要なあなたに 届くように
愛と 光と 祈りを 込めて
こんなことをやっています