映画「フードインク」の感想 | 独立日記 ~ダテ男の奮闘記~

映画「フードインク」の感想

昨日、映画「フードインク」を観ました。
観た感想を忘れないように記しておきます。

現代の食の問題をそのまま描いたドキュメンタリー映像でした。
本来、命をつなぐための食の本質から外れ、空腹を満たすだけの工業製品が今の我々の食卓には当たり前にならんでいる状況。

豚、鳥、牛などは命ある存在としての尊厳もなく、ただの食べ物としての商品でしかなく、金儲けの為に都合よく効率化された工場のなかで人口的につくられた食べ物ロボットと化している。
自由のない場所に置かれ、本質から外れた食べ物を食べさせられている家畜は異常な状態となり、更にそれを食べる人間は、更に異常な状態となるのは当たり前のようだ。
これは野菜についても、魚についても、ほとんどの食品について言えることだと思う。

今の日本人は特に、生まれた時から蛇口をひねれば、当たり前に水が出て、スーパーに行けば、調味料から生鮮食品までなんでも揃う。
それがどこでどのような工程で作られているかも知ることなく、産地の表示となんとなく自分の中にあるイメージだけで安心して食材を選ぶ。

今回の映画は食にフォーカスした内容ではあるけど、私が思うに住居についても、車についても、政治についても、原発についても同じことが言えるような気がした。
それらの仕組みを何も知らずに享受している状況こそが問題であり、無関心が生む弊害は自分の知らないうちに取り返しのつかない事態に陥ってしまっているのかも知れない…

これからは、せめて自分の生活に直接的に関わることだけでも疑問を投げかけ、それがどういうものであるのか仕組みを良く理解していくことが必要だと思う。

という私のかなり偏った感想でした。
個人的には好きな映画でした(^^)