【帝国の秘宝を守るのは――元・最強の暗殺者

武の名門クルツシルト侯爵家の若き当主ユリエル。
没落した家を復興させようとする彼女に下された使命は、帝国国立美術館の館長レインと共に、
敗戦によって散逸してしまった「三種の帝宝【トライ・レガリア】」を奪還すること!
しかし肝心のレインは下手な絵を描くだけで、まったく働く気がない。ユリエルはレインを叱り飛ばし、どうにか捜査を始めるのだが――
その任務は、レインと帝国の秘密に迫るものだった!
千年の謎を解き明かすクロニクル・ファンタジー登場!】

(アマゾンから引用)

 

■感想とかいろいろ

 

さくさく進むぞ!

ていうか最早めんどくさそーなこの2人を動かす必要性。

ていうか最早館長の素性を知っていただろうにのこの人選。

めんどくささ倍率ドンじゃないですかね、あのおっさん手駒すくねーな!(名前忘れた)

閣下多すぎ。(いうほど多くはない)

 

最終結論、個人と個人の感情と関係性に落ち着いた が。

「騎士」が「国王」を守るものなら、国王が守るに足る人物であるかの点とは別に、騎士としてのプライドの話だと思ってた。

あの子が皇女だから騎士になったわけでも、騎士でいるわけでもないのに。

ユリエルの個人的な感情と仕事は確かに別カウントだがな、あんだけ騎士騎士言ってたのに、そういう話じゃねえんだよ、と言われても、いやだから騎士って言ってるのそっちだけども!? てなる。

名誉挽回・汚名返上を「家」として、なら、やはり「ユリエル」でなく「当主/騎士」としてではなかろーか。

皇女がでばるので忘れがちですけどこれだけ終戦派と徹底抗戦派で古代文明の魔法だ簒奪者だとわちゃわちゃしておきながら、最後までおそらく一言もセリフなかった皇帝出せよ皇帝!

お前だよ! 必要なのは! 除け者じゃねーか! 娘に出番とられてんじゃねーよ!!!

 

元暗殺者といっても戦闘シーンそんなかっこよくない。

因縁の対決(笑)もさくさくっとですよ、ヒロイン視点のみだしレインと隊長の過去を掘り下げるわけでもなければ「もう終わり!?」でさくさくっと殺すのですよ。びっくりですよ。

1度死んでる人間をもう1度殺すのに心臓でいいの? 的な感じはあるにせよ。

ラスボス(?)もしょぼいってか明らかにページ数! ページ数!

節操ないなあの剣!! 血統ならだれでも解除できるとかざるすぎる。皇帝のあずかり知らぬところで存亡の危機が波のように起こっては消えていく。

 

レインは、「美」を、管理・統治・啓蒙するのが大国というのが気に食わんだけじゃねーのと思わなくもない。民衆が決めたものならいいのか。そういう話でもないか。

美の基準がないなら風景画も歴史画も等しく0だし、時代によって流行り廃りはあるか。

きみが風景画を描くのが否定されないのなら、ユリエルが歴史画や宗教画に重きを置くのも別にどっちもどっちだろ。

 

オルソンやキリエももちょっとほしかったし、雑魚キャラマジ使い捨て雑魚キャラ、

最後の

 

イラストレーターさんはマニャ子さん!

ユリエルのあの青い瞳大好き……!! あの青にきっと弱い。