マーシアン・ウォースクール (電撃文庫)/KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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【地球の士官学校からやってきた火星への親善大使タキオン。
だがそのエリート転校生は品行方正ではなかった。
傲慢にも見える振る舞いは、軍属学校のクラスメイトの総反発を招く。
教育係を任されたメリーは、その美しい顔に戸惑いを浮かべつつも、彼の真意を探ろうとする。
その日を境にして、軍属学校の生徒には厳しい戦場への出動指令が増加する。
動揺するクラスメイトにタキオンは驚くべき陰謀を告げるのだった。
僕たちは名誉の戦死をするように仕組まれている、と。
そして、反発する生徒たちに宣言する――僕を指揮官にしてほしい、そうすれば全員生き残れる、というのだが!?】
(アマゾンから引用)

■ 感想とかネタバレとか


狙撃手好きー(*´∀`)
アルティメット・ファクターのギャラガーも好きだし、魔導学園35試験小隊の狙撃手もまあ好きな方だった。狙撃手=寡黙ってイメージはどっから来たんだろ。踊る大捜査線の狙撃手担当の人は色んな意味で好きだ。

前所属クラスでクラスメートのほとんどが戦死したメリーと、親善大使として来た新しいクラスメートのタキオン
空気を読むことに長けている生存率高そうな臆病者GJ、メリーの親友で通信兵のイルマ、先任下士官でクラス最年長のシドウ、シドウ大好き野生少女アリカ
整備担当ダスティン、地味にガンローダーとG1作ったのが同じ会社だと知ったときは「使えるけど使えない兵器作るのに定評があるな…」と思ったあそこの社長さん出てきたら楽しいのになあ。

火星移住の際の移民はほとどが棄民扱いで、バグスの出現の際も地球側は黙殺。
おびただしい人間が殺されたために火星と地球は仲が悪くて、火星在住と地球出身で若干火花。
しかもタキオンを迎えに行くための出勤でクラス委員長=指揮官が負傷したために倍増。
無刃のイェーガーでも敵は機械的な蟲だったけど、火星の蟲はどうやって生まれるんだろう。


殺されるために配置された戦場にいるのに
これをからかうのは後で、食堂でお昼でも食べている時がいい。
p174のイルマが凄い好き
死ぬ気もないし殺される気も一切ないのがいい、あと結局終始「死にたくない」のも好き!
死にたくないし、死なせたくない、だったら死なないように備えて動くしかないし、結果的に生きるしかない。
「生きたい」ってのは私にとってかなり積極的な言葉だけど、死にたくないはどっちかってーと本能に近い、思わず出る言葉だと思ってる。
聖剣の姫と神盟騎士団のフィーネの「死にたくない」もお気に入り。
死にたくない。

シドウと元委員長のエピソードはその内入ると嬉しいな…!
シドウさん見せ場あったしかっこよかったし「伏せてろアリカ」もよかった
アリカも好き、あの子シドウさん好き過ぎて可愛いー なんでシドウさんがゲーセンのぬいぐるみをちらっとアリカ見たあとイルマにあげたかは謎だが笑
イルマの彼氏さんも見てみたい… 全く一切出て来なかったしまさかのGJはないだろうから(いやだってこの2人ほとんど接点ねーし)
タキオンは特段出身と在住に対して好きも嫌いも表さなかったが「指揮官が銃を撃つとき」の話だけちょっとあらわにした。

〝大人たち〟が頑張った、通常の哨戒任務中に偶然交戦していた部隊と遭遇
後ろ立てと資金と補給物資欲しいな… 地球でコネは作ってこなかったのかな… 作れなかったからここにいるのかなタキオン
クラスメートを「独特」という表現が散見したし否定はしないけど、それは結局分母と分子の数で貴重性の問題も噛んでるんだろうなあと。


発売日が14年4月なのになんで5月も終わる頃に感想書いてるかって、本屋に寄ったとき「なにか1冊小説買いたい」となったので買った1冊だから。購入から既読迄は比較的短い2日とか。

イラストレーターは鎧さん!