ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)/三上 延
¥557Amazon.co.jp

【鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。
その美しい女店主が帰ってきた。だが、入院以前とは勝手が違うよう。
店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。
変わらないことも一つある――それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。
まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、人の秘密、そして想いがこもっている。
青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき――。】


■ 感想とか色々

アントニイ・バージェス 『時計じかけのオレンジ』(ハヤカワNV文庫)
読書感想文を書いた小菅妹の話
両親に読む本見せるとかしたことねえぞ
全部拾い過ぎててなんだかなあ、うまく行き過ぎっていうか、芝居じみてるっていうか、お膳立てがされているっていうか
「子供は無邪気であるもの」とするのは勝手だが、だからってそこから逸脱した奴を弾くなよ
別にわたし篠川さんそんな好きじゃないし庇う義理もないけど
多分、先生、盗作って気付いたんじゃないかな。誰の作品を盗んだかまでは解らないにしても、普段から作文は書かせるだろうし、文章が違うって解るんじゃ。
時計仕掛けのオレンジは映画だけ見ましたがちょっと無理だった


福田定一 『名言随筆 サラリーマン』(六月社)
名前ネタ1
大輔が前付き合っていた彼女さんと、彼女さんのお父さんと、彼女さんの異母姉
遺産の本を査定に来たビブリア古書堂の2人
気持ち悪いって思ったから彼女も無理
「耳が良い」お姉さんがちょっと良かった
風邪を引いた篠川さん。

足塚不二雄 『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)
名前ネタ2
でもこれは私でも解った(笑)
『善意の第三者』で話もなんとなく解る。
2000円の値が付けられた希少本
ふさぎ込んでいた父親、名前も詳しい番地も書かずに帰ってきたのに当てられた自宅
苦いくらいそっくりな母親と娘
初めての古書マンガ。


坂口三千代 『クラクラ日記』(文藝春秋)
これは篠川さんのお話、10年前に姿を消した母親との思い出。
「そっくり」に、1巻で出てきた男爵を思い出さないのであれば、結局それは「血がつながってるから」似てみえるっていう思い込みじゃない?
オドオドしてて好きじゃねえんだなこの人。

一挙手一投足、全てが計算されたように無駄のない本って、読んでて息が詰まるんだな、と初めて思った。余白や遊びや無駄があった方が好きだ。3巻は買わない。
いろいろ、後出しで言えば、もっともじみた理由も出てくるんだろうけど、結局全部嘘くさくなりそう、いや嘘くさいのはまだよいが、自分が信じてもいない嘘をさも信じている風に言うのは好きじゃない

うんまあうんどうやら売れ行きは好評の様で
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120104/bks12010417350001-n1.htm

アスキー・メディアワークスは4日、三上延(えん)さんのライトノベル「ビブリア古書堂の事件手帖」(メディアワークス文庫)の発行部数が、同日付でシリーズ2冊累計103万部となったと発表した。平成21年創刊の同文庫で、100万部を突破した作品は初めて。2012.1.4 17:34

(産経ニュース ライフ)
記事になってたので一応張っときます、リンク切れていたらごめんなさい


イラストレーターは越島はぐさん!



ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)/三上 延
¥620Amazon.co.jp
→(感想