ギリシア神話 オリュンポスの書/斉藤 洋

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【ゼウス、ヘパイトス、アポロン、アルテミス…ギリシアの神々には様々な物語があります。
アテナの誕生秘話、自由奔放なゼウスの恋、その妻になったヘラの嫉妬深さ。
容姿に恵まれなかったヘラの子ヘパイトスの苦悩。アポロンの恋と月桂樹の冠の由来…「なるほど!」と納得したり、思わず笑ってしまう<オリュンポスの12神>にまつわるエピソードが満載。
人間くさく感情豊かな神々の姿が魅力的にえがかれます。 】

なんだかアテナを嫌いになるよ。

■ 感想とか色々~

え。ていうかゼウスの浮気とか雨だれになってまでやるんだったら もういいよ解ったよ好きにしなよ て思う。
むしろヘラさんからの嫌がらせが可哀想だからちゃんと守ってやりなよ! とすら思う。
その根性って言うか牛に化けて奥さんに怯えてまでやるのってもうなんかレベルが生きがいなのかな。
実はマゾっ気でもあるんじゃないかなと思うんですが。ゼウスは永遠の命らしいです。
ヘラもヘラでゼウスほいほい野放しにしてんだから! 女の方に敵意が向くのって「女の敵は女」ってやつですか。

十二神だから最初のカオス云々はない。
ガイアもいきなり代替わり? してるし、ゼウスから始まってる。
アテナがフル装備でゼウスのかち割った(割られた?)頭から出てくる。ここが何気に1番すき(笑) だってフル装備って凄くないかっこよいなあアテナ。
ポセイドンの話もあんまり無いかなー。娘さんが出てくるくらいで。ヘパイストス(鍛冶と技工)の神さまの結婚話とか、エウロペが連れ去られちゃったりとか(エイレイテュアイもちょい出てくる。イリスもか)、ヒヤシンスの語源の人のお話とか。
アスクレピオス(医療)のお話も。死者を生き返らせるのは最早医療ではない気がするんですが。
信託所のお話。「神の誓いは絶対」らしい。デメテルやハデスは出てきたかなあ。アポロンとかアルテミスのが多いかも。

視点はなぜかほとんどがアテナです。
でもアテナことあるごとに 神々のことに人間が口を出すべきではない と仰っていながら人間のことに口を出しているので お前に言われたかねえ と思いました。
織物と刺繍が上手いアラクネって娘さんとアテナのどちらがより上手かの競争をしたんだけど、この娘さん糸つむぎから勉強しなさいって蜘蛛になってます。いや蜘蛛はいいんだ蜘蛛は。
口出すなって人間に言うならお前も出すなって思っただけで。アラクネはまあそのうち自滅したと思うしわたしも好きではないが。
わたしが1番美しい! とかその心根がうつくしくない。

児童文学なので読みやすかったしイラストもちょこちょこあるので多分2時間くらい。
でもまあやはり家系図が解らない。何度最初に戻ったことか。
最後の方意地で読みました。斉藤洋さんてのも読んだひとつなんだけど、

古代ギリシアがんちく図鑑/芝崎 みゆき
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と同時進行で読んでた。これすげえよ。後ろの参考文献一覧が凄い!
心理学取ったとき、先生が「世に出ている心理学系の本で、引用・参考文献が少ないのは信用しない方がいいことが多いです(自分で実験をしたか、都合のいい数字だけ持ってきてる?)」だっけかなそんなこと仰ってたのを思い出しました)

【アポロン、ポセイドン、アフロディーテなどおなじみオリンポス12神から、ペルシア戦争、ポリス、スパルタ、オリンピックの起源まで、古代ギリシアの神話、歴史エピソードのオイシイところを全編イラスト&エッセイでまとめて紹介。
ギリシア遺跡旅行記のオマケもついて、これで古代ギリシアのすべてがわかる、満足度100%の一冊。大好評だった『古代エジプトうんちく図鑑』から2年、待望の新作。 】