烙印の紋章〈4〉竜よ、復讐の爪牙を振るえ (電撃文庫)/杉原 智則
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【兄の悲劇を知ったオルバは、その元凶である自軍の将軍・オーバリーへの復讐の念を新たにする。
オルバが泣くのを目撃してしまったビリーナは接し方を思いあぐね、また帝都からは“皇太子ギル・メフィウス”の正体について疑念を持つイネーリが来訪する。ついに復讐へと動きはじめるオルバ。
一方、ビリーナの故国・ガーベラへ隣国エンデの公子・エリック率いる軍勢が進発。開戦まで一刻を争う事態となっていた。
オルバは“皇太子ギル”として、そして“オルバ自身”として決断を迫られるが―。復讐とガーベラへの援軍。二つの難題にオルバが挑む。
英雄への道を描くファンタジー、第一部完結。 】


あ、やっと解ったかも。

■ 感想とか色々~

メフィウス皇女、イネーリ・メフィウス。
ガーベラの貴族、ノウェ・サウザンテス。
エンデ第二公子、エリック・アマン・ドーリア。兄はジエレミイ。
同盟、タウーリアのエスメナ。
ガーベラ第二王子、ゼノン・アウエル
復讐先はオーバリー、ゴーウェンとカインとシークは秘密を知っている仲間、兄と幼馴染と喧嘩相手。

とりあえずノウェさんガーベラだったのねーとそっからだったりしますが今回またエンデ(国)が出てきたよ! ということで兄弟の跡継ぎが出てきたり。
片腕とか生まれ育った所とかまるっと無視しても仲悪いなー 悪いなー。
ゼノンさんはビリーナをちゃんと大事な「妹」だとしてるのになんでイネーリとギルといい、新しく出てきたエンデの二人といい仲が宜しくない。
ノウェとゼノンの仲も宜しくないんだけどこの2人ちゃんと知り合ったら凄い頼もしくなりそう! 今回はお互いにお互いの良い所を潰しちゃった感じですが、新しいものの見方、ということで今度は頑張ってほしいなー。(戦の“今度”なんてなきゃないでそれが1番いいけども)

イネーリにはさっくりバレてまして、バレてないのも奇妙だと思っていたのでそれはそれでいいんですが、意外と兄さん脅し返していたり。前半鬱入っちゃってどんよりしていたお兄さんですが吹っ切れてからは動くよ!(ビリーナ総無視で!)
イネーリの扱いが誠実なのもいいよねえ 外見綺麗(だと自覚しているよう)な女の子を他の視点で書く場合って大体嫌みったらしくて悪者になっちゃってたり詰まらないこときぃきぃ喚くのが多いんですが、イネーリはそんな詰まらないことしないから結構好き。頭が良い、とまでは言わないが、計算が出来る子は好き。
主人公になるほど楽しくもないんだけど、ビリーナと対照的という点でも面白い。今回エスメナは接待をしています。毎度思うがビリーナってギルの婚約相手でもなければ影薄いな…。(やるときゃやるし効果は大きいんだけど、そもやる場面が少ない)
そして女性陣では唯一エスメナが嫌いになりそう。

ホゥ・ラン、イネーリ、ビリーナで女傑三人揃った――――! と思ったら今度はエンデとガーベラとメフィウスも揃った(笑)
兄貴をあそこまで引っ張るとは思わなかったけど、アリス生きてたらちょっと怒りそう。
ゼノンとエリックが似てる……なあ。ガーベラの第一王子って誰だ。

面白いしオルバもギルも好きです、好きですがしかし。
しかしビリーナの扱いはどうよ! ショックで呆けてるとかそれ以前の問題で政略結婚のお姫さまが結婚相手いなくなっちゃったら、…………、……出戻り? あれでも結婚してないから出戻りじゃなくて他の血縁と結婚するとか? (皇子ギル以外にいませんが確か)(有力貴族…? でもそれガーベラへの侮辱だろ)
オルバは好きだけどそういう意味で好きかと言われれば首を傾げる。
ビリーナさんも好きだけど、そういう意味でギルを好きなわけでもなさそう。珍妙な人間だとは思ってそう。というか「オルバ」は「友達」だし。友達だし! (グッジョブメダル!!
なのでゼノン兄さんとテレジアがいてくれて安心した…。

第一部完結、なので一応復讐は(あれで)果たした のかなー。
エスメナにも謎は残るし、イネーリのお母さんのこともあるし、王に進言したシモンも骨がありそう。
将軍2人の「月」もよかったよ……! パーシルも小さくよかった。クラウとかそうかまた出てくるか……人間がぽんぽん出てくるから把握しきれない。(再登場のときに説明がない)

イラストレーターは3さん!
141のギルが1番かっこよいってどゆこと(笑)
291が……怖い……怖いというか……もう少し……なんとかならんかったのかなー……。


烙印の紋章〈3〉竜の翼に天は翳ろう (電撃文庫)/杉原 智則
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