宇津田 晴
珠華繚乱 (小学館ルルル文庫 う 1-1)
どうでもいいけど最初の帯。
【第一回小学館ライトノベル大賞 ルルル文庫部門 佳作受賞作デビュー!
珠国の王女、蓮祥は父親の命令で幡(はん)国の王の子と結婚することになった――ただし、相手は何故か王女で、蓮祥は王子として婿入りすることに!?
わけがわからないままに幡にやってきた蓮祥が、幡王女・流夏の相手に苦労したり、幼馴染みの玄武と予想もしない形で出会ったりしている裏で、大きな陰謀が動いていた――。
幼き日の出会いから始まった宮廷ロマンファンタジー!】
幼馴染の玄武がいいキャラしてました。
見た目がっつり佐助(忍)です。流夏を推す台詞をあなたが言うとは思わなかった。
敵側を倒したりこっそりついてったり意味不明な行動が多かったけれど、
連祥に伝えられていなかっただけで、確り全て解決。
声に出して笑ってしまいました。グッジョブ死神。
「いつも見かける暗殺者」ってどーなのそれ。と内心本気で困ってましたが、取り越し苦労。
王国内での派閥争いも陰の性を持つ「潤下彗」、陽の性を持つ「天上華」ということで、
そもそも「なんで持っているのか」というのは突っ込んじゃいけない気がします。
お姉さんの死去はもう少し説明がほしかったですが、「百合?」と勘繰っていた分、流夏が女装をしているだけでよかったです。
本名も姉と音が似ています。龍牙。
冷たく当たる裏で覆面としての活動もさぞ骨が折れたことでしょう。
なんでか悪役側がイキイキしています。
策略とか画策とかそんなページがたくさん。
おじさん率高し。
蓮祥付きの侍女や幡国一と名高い将軍・賢涼が味方サイド。
蓮祥のお父さんの愛情は事態をややこしくしただけかもしれません。
最後に送られてきたあの手紙の内容を知りたいです。
普通の婿取りだけじゃないだけに、それを承諾させる為だけの「約束」、
ひいては「叛乱」や「建国」だと虚しいので、
是非続編を書く場合には、珠国側の創国秘話が読みたいです。
お父さん同士も仲がいいらしいですし、
元徳や死神も活躍しきれて居ない所があるので、
解消できればいいなァと想います。
黒幕死んでないしね………兄さん、そこは殺しておけよ、さくっとさぁ。
玄武と賢涼が妙に好きです。
後者に関しては将軍というより文官のイメージでした。
ぶっちゃけ主人公ズの恋愛はどうでもよかった。