宮城 とおこ
白夜草子
ホラーでした。短編集。ビブロスという出版社さんでした。
都会(学校?)に馴染めなかった子が祖母を頼りに田舎へ。
そこに伝わる伝説は、「女の子を連れ去る鬼」。
自分は男だから大丈夫だろう、山へと入ったら崖から落ちてしまい、出会ったのは―――?
「終わってない」分だけ、後を引く怖さでした。
小学生のころ、犬や猫を殺したことで問題になった当時の小学生が今、
大人に成ってから次々と死んでいく。
「あいつ」を巻き込み始めてから変わってしまった、と語る生き残り。
犬や猫で物足りなくなった彼らの標的は―――ホームレス……?
正直、カズシ(名前うろ覚え)さんのオチは読めましたが、最後のは読めなかったです。
騙された―――!
部活のために学校へ向かっている途中、出会うのは狐――ではなく、山神様。
どんなに寂れようと「役目」があると、
何回お供え物をしても彼らの所に戻ってきてしまう女の子は迷子。
あっ、と解る瞬間がありました。神経が繋がったような感じ。
オチのオチがなんか物凄く……ああ、やっちゃった。という。
ドンマイ女子高生!
沼へ突き落とす呪いの連鎖?
姉を突き落としたと悩む青年に、その妹が突き落として「特別」にしてほしいと頼まれる御話。
んん、ちょと解んなかったです。男の子はお姉さんを好きだったのかな?
で、妹は特別なお姉さんに少しでも近付きたかった……?
田舎っぽい所が舞台になることが多いですね~~。
最後だけファンタジー(異世界)です。
密やかに穏やかに生きていたレムルスを襲うのはティダリア。
秘匿とされる住処を狙われたのは裏切り者が居たから?
末裔の女の子が探しに出ます。無謀です。そして結構頂けません。
こーれは……ちょっと安っぽかった気が。台詞がね、落とし所の魅力がなかったです。
絵は全体的にキレイです。
表紙で魅かれ、ホラーものが大丈夫であれば買ってみては如何でしょうか。
……しっかし、ほんとキレイだな、この人。カラー上手~~
それではそれでは