私が忘れていた大切なこと・・・


それを見透かしたように電話がかかってきました。


携帯着信。


見知らぬ番号なので無視していたのですが、なかなか電話は切れません。


「もしもし」


「くれはさんの携帯よね」


「ミカコさん・・・」


「彼と連絡が取れないの。・・・もしかしてあなたと一緒にいるの?」


「さっきまで一緒にいました」


「あなたこの前の話、わかってないの?」


先生の将来に、ミカコさんが必要だということ。


「研究のためにミカコさんが必要だと言うことはわかりました。でも・・・先生を好きだという気持ちは止められないんです。」


「あなたは自分のことしか考えてない!彼の将来を考えていないのよ。そんなの愛じゃないわよ!!」


言葉を返せません。


「昨日は私とイギリスの打ち合わせの予定だったのよ。」


2週間後に行く、と先生は言ってた出張の件だ。


「あなたは私を彼のビジネスパートナーにしかすぎないと思ってるようだけど。

私は彼の全てを知ってるの。仕事面だけじゃない。彼の体のこともすべて。体って・・・健康面じゃないわよ」


「先生とミカコさんが過去に付き合っていたことは知っています。それは受け入れていますから・・・」


そういうと、ミカコさんはふふっと笑った。


「一緒にいつもいて・・・長期出張も一緒に行って・・・何もないわけないじゃない。子どもじゃないんだから。」


あなたは子どもねって言われたような気がした。


「それとも・・・愛のないセックスはセックスのうちに入らないとでも言うの?」


この台詞・・・どこかで聞いた。


 ”心のこもってないキスは キスには入らない”


先生が言った台詞だった。


私の中で何かが崩れていく音がしました・・・・・・。



* * * * *


いつもありがとうございます。

これからもよろしくお願いしますねこ

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