◎もっと詳しく知りたい◎ 高野山『壇上伽藍』とは?
『壇上伽藍』とは?「壇上伽藍」について説明するには色々な角度がありますが、今回は仏教の世界観を中心に見てみます一般的には寺院におかれる堂宇を「伽藍(がらん)」と呼びますまた、山門や金堂や塔などが一揃い揃っている伽藍を「七堂伽藍」と呼びます「がらーん」としている場所ではなくて、元々は仏教が起こった時代にインドで使用されていた「サンスクリット」と言う言葉から来ています「伽藍」とは、サンスクリット語のसँघाराम、(saṁghārāma サンガラーマ)の音写で「僧伽藍摩(サンガランマ)」「僧伽藍(サンガラン)」が略されて「伽藍(ガラン)」となりました漢訳の意訳の場合は「衆園(しゅおん)」「僧園(そうおん)」などと訳された例がありますが、通常「伽藍」を使用しますでは、その意味とは?僧侶が集まり修行する清浄な場所の意味で、後には寺院や寺院の主要建物群を意味するようになりました僧侶とは元々は1人を指すのではなく仏教修行者の4人以上のグループを指しますから、伽藍とは仏教修行者集団が修行生活する場所になりますでは「壇上」とは何でしょうか?一口に仏教と言っても色々な仏教があり、高野山は弘法大師空海が伝えた真言密教の考えが強く含められています空海さんの説明があれば1番いいのですが、今は見つけられず、ここでは一般的解釈を試みます仏教で通常「壇」と言えば「須弥壇」を指します「須弥壇」とは、元々仏教が起こったインドでは、世界の中心には「須弥山(スメール)」と言う山があると考えました「須弥山」の説明だけでも大変面白い話になりますが、長くなってしまうので、詳しい説明は今は別にゆずります簡単には、地球と言う考えは当時のインドにはまだなく、世界を「須弥山」を中心にしたものと捉えていました大雑把に書くと、世界の中心に高さおよそ七万由旬(100万km)ほどある須弥山をとりまいて七つの金の山と鉄囲山(てっちせん)があり、その間に八つの海がある。これを九山八海と言いますまた、須弥山の上には天上界がありその最上部を「有頂天」と言い、その天上界の上に仏界があるとされますまた、須弥山の下には金輪、その下に水輪、その下に風輪があり、また、その最上層をなす金輪の最下面が大地の底に接する際となっており、これを金輪際(こんりんざい)と呼びますこれが仏教の世界観となっていて、理解すればより多くの事がわかりますつまり「須弥壇」とは「須弥山」の上にある仏界の基壇であり、仏を安置する場所になりますから「仏壇」と言うのも同じ事ですさて、空海さんの伝えた密教の場合には、「壇」にまた別の意味も加わります密教では「壇」とは仏を供養する場所であり、これを「大壇」とか「大曼陀羅壇」であるとか行者の「心壇」とも言い、仏を供養するので「供養壇」とも言います。これも長くなるので、説明は今は別にゆずります「壇上」はまた「壇場」とも呼ばれて、それは仏の世界を具現化する場所になります「壇」の上には仏さまであったり、密教では曼陀羅であったり、護摩であったり、密教的な仏世界が表現され、高野山の壇上には金剛界、胎蔵界の曼陀羅が具現化されているとされていますつまり「壇」にはそのような「須弥山の上にある場所」「仏を供養する場所」の二つの意味があり、「壇上」とはつまりは仏世界であり、聖域中の聖域で、本来なら一般人は立ち入ることが出来なかったような、結界された場所であったはずですから、今このようにだれでも立ち入る事が出来ることは大変有難い事だと思われますまた、高野山の山の形は、根本大塔を中心とした壇上伽藍をめぐる八葉(内の八峰)と周囲を囲む八葉(外の八峰)の景色が、大きな蓮の花が開いた「開敷蓮華(かいふれんげ)」の形になっていて、八葉蓮華の地とも呼ばれていますこのように見れば、空海さんは須弥山の上に花開く蓮華の上の壇上に、仏世界が広がっていると言うことを、山の形からも考えて壇上伽藍を作られたと言うことが想像できますこの形は、一般的な仏像にも、金堂内陣などにも共通して見られる基本的な形でもあります。特に蓮華の花は仏教では色々な場面で登場し、象徴的に表現されます壇上伽藍の造営は、空海さんは最初に着手しましたが、完成は見ることはありませんでした空海さんの深い思いはお弟子さんに受け継がれて今日に至っております〜高野山について〜「高野山・御朱印」様のサイトは、幅広い情報があり、わかりやすい。今回参考にさせていただきました。https://xn----kx8an0zkmduym9n8d1hn.jinja-tera-gosyuin-meguri.com/サイトマップ(すべての情報一覧)読者の皆様へ私は様々な経緯はあるものの、仏教にかかわり生きてきたものです迦陵頻伽さんの、広く多くの方に正しいことを伝えたい、人の役に立ちたいという想いに応え、微力ながら私なりの解説を加えさせていただきます私は専門の研究者でもなく、私自身まだまだ未熟であり勉強中ですので、間違いなどがありましたら、ご指摘やご指導いただきながら、私自身の学びとしたく思っております。また、分かりにくい部分や、わかりやすかった部分を教えていただきましたら、今後の解説に役立てますので、皆様のコメントなどどうぞよろしくお願い致します耕心田 記