皆様、こんにちは!
ギャル調律師の神戸莉紗だしんよー♪
今回の台風、皆様のお住まいの地域は大丈夫でしたでしょうか。
台風が通り過ぎて青空が見えるとホッとしますよね。しかし、実は「台風が去った直後」こそ、1年の中で最もピアノのトラブルが多発する危険な時間帯なのです。
今回は、なぜ台風の後にピアノの調子が悪くなるのか、そして今すぐ実践してほしい対策をお伝えします。

⚠️ 台風一過の「超高湿度」がピアノを襲う理由
台風が去った後は、強い日差しが照りつけます。すると、地面や建物に染み込んだ大量の雨水が一気に蒸発し、空気中がサウナのような超高湿度状態になります。
ピアノの大部分は「木」と「羊毛(フェルト)」でできています。この急激な湿気の変化により、ピアノ内部では以下のような悲鳴が上がっています。
・音が大きく狂う(木が湿気を吸って膨らみ、弦の張力が変わるため)
・鍵盤が戻らなくなる(木製パーツが膨張し、摩擦で動かなくなる「スティック現象」)
・音がこもる・鳴らない(ハンマーのフェルトが湿気でふにゃふにゃになるため)
・カビ・サビの発生(普段見えない内部にカビが生えたり、弦が錆びたりする)
「昨日まで普通に弾けたのに、急に鍵盤が上がってこない!」というご相談、実はこの時期に一番多いんです。
🛠️ 大切なピアノを守る!今すぐやるべき3つの対策
1. エアコンの「除湿(ドライ)」をフル稼働まずは部屋の湿度を下げることが最優先です。ピアノにとって理想の湿度は50%〜60%(できれば55%前後)。エアコンや除湿機を上手に使って、室内の空気をコントロールしてください。
2. ピアノの蓋をすべて閉める屋根(天板)はもちろん、鍵盤の蓋もすべて閉めてください。外の湿気を含んだ空気が、ピアノのデリケートな内部に入り込むのを防ぐためです。
3. 外が蒸し暑い間は「窓」を開けない「雨が上がったから換気しよう」と窓を開けるのは絶対にNGです!外の強烈な湿気を部屋に引き込んでしまいます。窓を開けるのは、数日経って「カラッとした秋晴れ(または乾いた空気)」になってからにしましょう。
※注意:エアコンや除湿機の風がピアノに直接当たらないように風向きを調整してください。不均一な乾燥は、木材のひび割れの原因になります。
症状が治まらないときは?
湿度が落ち着いて数日経てば、自然と鍵盤の動きが戻ることもあります。
しかし、「数日経っても鍵盤が戻らない」「タッチが異常に重い」「音が明らかにガタガタ」という場合は、内部の調整(乾燥・潤滑処置や調律)が必要です。無理に弾き続けるとパーツが摩耗してしまうため、そんな時は我慢せず、お気軽に私たち調律師にご相談くださいね。
皆様の大切なピアノが、この湿気を無事に乗り越えられるよう応援しております!
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