特別インタビューのつづきです
4.ハッピーな体験を多く持っておく
私の知人のおばあさんが、93歳なんですが、ものすごく元気で、
いまだに畑に出ています。
早寝早起きをしていて、本当に幸せな、いい顔をしている。
このおばあさんが幸せに生きるコツがあって、
朝起きると太陽や自分の畑に、
「今日も一日、よろしくお願いします」
とお祈りをした後で、あるビデオを見るらしいんです。
そのビデオとは、
自分の孫の結婚式のダイジェストのビデオで、
毎日毎日見ているそうなんです。
結婚式で、最後におばあちゃんへのお手紙を読んだり、
花束を渡したりしている。
そのビデオを見てから一日が始まるらしいんですが、
朝に必ず一泣きする。毎回泣くそうなんですよ。(笑)
もう内容は完全に覚えているんだけど、365日感激している。
ものすごくハッピーだった思い出を思い出して、
事にあたるのはとってもいいことだと思います。
ほとんどの人は、嫌だったことを思い出す。
「あのとき、こんな風にだまされたから、
今度はこういう手を打っておこう」
とか、マイナスだったことを引っ張る。
失敗から学ぶことも大切ですが、その前に、
すごく良かったことを思い出してから、一日を始めるのが大事なことで、近未来のとっても楽しいイメージにワクワクしながら日々を送るのも大事です。
そういう楽しいことがいくつあるかですよ。
よく「好きな映画や本は何ですか?」と聞かれて、
たくさんの映画や本を挙げられる人はハッピーですよね。
ハッピー指数、幸せ指数が高い。
年間に3万人以上の自殺者がいますが、
自殺しようとして一命を取り留める方(未遂者)を含めると、
10万人以上いると言われています。
これはもう戦争状態ですよ。
なぜ「死んでしまおう」と思うかというと、
幸せな体験があまりにも少ないからなんです。
小さいころに、たくさん家族で楽しい思い出を作ると、
その子供は大きくなってから困難に耐えられる、といいます。
小さいころにハッピーな、魂が震えるような、うれし涙を流すような、
そういう体験がたくさんある人って
「死なずにもうちょっとだけがんばってみよう、
生きていればいいことはあるよ」
と思えるらしいんです。
――ハッピーな体験をたくさん持っていると、嫌なことがあっても、気持ちを切り替えやすいんでしょうか?
はい。悩んでしまう人は、物事を一方向からしか見られないんです。
一度こうだと思ってしまったら、そこから抜け出せません。
ということは日々、
「今日は楽しかった」
「ありがたいなあ」
と思うことを積み重ねていけばいいんです。
でもこれを意外に忘れちゃうんです。
だから私が口をすっぱくして言っているのは、
日記を付けろということ。
日記をつけておかないと去年の今日、
どんないいことがあったかを忘れてしまうわけです。
分からないから、今日の出来事だけに集中してしまう。
だから日記の中に、今日感謝したことを書いておくマスがあれば、そのマスを埋めようとする心理が働きますよね。
それで僕は「9マス日記」というオリジナルの日記を作ったんです。
僕は明日の朝の日記には「こういうことがあったなあ」と、
若い警察官の「道はたくさんあるから」という一言や 運転手さんとの会話を書くことでしょうね。そうすると一年経ってからそれを見返して
「ああ、こんなことがあったなあ」とニヤニヤできるわけですよ。(笑)
いい意味でワクワク、ニヤニヤできる日々を送っていかないと、
幸せに鈍感になっていきます。
不幸に敏感..になって、幸せに鈍感..になっていく。
日記をつけて、いい事を忘れないようにするのがいいですね。
――日記を付けることで、幸せに敏感になっていくのでしょうか?
はい、幸せに敏感になって、更なる幸せに気付くようになります。
実は今日、僕はラーメン屋さんに行ったんですが、
しょうゆラーメンの透明感のあるのが好きで、
しょうゆラーメンを注文しました。
それがあまりにおいしかったので、もう尐し食べたいけど、
替え玉をするほどでもない。
でももうちょっと食べたいな、と思っていたら、
僕が何も言わなくても、店員さんが
なんと!半分くらいの替え玉を足してくれたんです。
「俺もとうとう神通力を持ったか!」(笑)
と思ったら、すごくハッピーな気持ちになりました。
「俺もなかなかやるな」
と思いながら、お会計をして、ふとレジのところを見ると、
「本日だれでも替え玉半分サービスデー」
と張ってあったんです。(笑)
でも数分間は、すごく幸せだったわけですし、
またそれを振り返ったときに、ニヤニヤできるわけです。
「念力で替え玉を呼び寄せたか」と思って、面白かったと(笑)
こんな日常の小さなハピネスを積み重ねていくことが、
すごく大事だと思います。
結局人生って、日々のプロセスなんですよ。
「幸せ」と言うと、それは行き着く先にゴールのように大きな幸せがあって、それをゲットして初めて、幸せだと感じるような錯覚をしている人が多いんです。
でも幸せとは、ソロモンの秘宝のようなものではなく、
日々の小さな幸せを積み重ねて味わうもので、
小さな幸せが積み重なって、最後のご臨終のときに、
「ああ幸せだったなあ」
と実感できるわけです。
がんばって、がんばって、がんばって、手に入れるものではありません。
早くそういう考え方から脱却しないといけませんね。
何かを手に入れたら幸せになるわけではなくて、
今この瞬間が幸せなわけです。
自分を取り巻く、色々なものに感謝して、幸せを感じられればいい。
「人生は旅であり、旅そのものを楽しむことが人生の幸せ」です。
まさに、幸せとは、「なる」ものではなくて「感じる」もの。
――なるほど。
日々幸せを感じられるようになるためのコツはありますか?
私が、具体的に提案しているキーワードとして、
「大感謝・大満足」という言葉があります。
これを常に言うようにするといいですね。
たとえば、喫茶店で水を足してもらっても、
何も感じない人もいるわけです。
でもそうしたときに、
「ヨーロッパでは水は高いし、日本の水はおいしい。
それを無料で足してもらえるのはありがたい」と、
「大感謝・大満足」と口に出してみるわけですよ。
すると自分の気持ちも良くなります。
この言葉のポイントは、「大満足・大感謝」じゃないことですよ。
ほとんどの人は、「満足だったら感謝してあげるよ」という態度になっています。そうではなく、まずは無条件で感謝をすると、もれなく大満足が付いてくるんです。まず、ありがとう、大感謝なんですよ。
たとえば道路を渡ろうと思ったときに、
信号が赤になるということがありますよね。
「何だよこの信号。さっき渡っていれば、今ごろ駅についている『のに』」と
「のに星人」になってしまっている。そこで、わざと「大感謝・大満足」とつぶやいてみるんです。そういう癖を付けていく。
「ここで呼吸が整えられて良かった」とか、
「ちょうどメールチェックできる」とか、
意外とそういうときに「事務所に至急戻って来い」と連絡が入ったとか。
不思議と「大感謝・大満足」と言った後には、いいことが起きるんです。その気持ちが、次のいい事象を引き寄せますね。
――なぜ「大感謝・大満足」という言葉が、いい事象を引き寄せるんでしょうか?
この言葉を言うと、
自分が荒々しい波動(バイブレーション)にならないんですよ。
自分が宇宙と一体であることを感じられます。
「どう考えても言えないだろう」というときに、無理やりにでも言うようにすると、見事に場面が変わって、いいものを引き寄せられます。
「舞台が変わったのでは?」と思うくらい別のシーンになりますよ。
感謝できないときこそ、「大感謝・大満足」。
これはやってみた人にしか分かりませんね。
これを1回言うたびに、私にお金を振り込むといったことはなくて (笑)、何の損もないですから、是非やってみてください。
また、文字で書いても、すごくいいですよ。
「大感謝・大満足」の6文字です。
――冒頭で、幸せとは宇宙と一体感を感じることだ、とおっしゃいましたが、感謝との関係を教えていただけないでしょうか?
なぜ感謝が宇宙と繋がるのかということですが、
感謝して落ち着くと、その調和が宇宙と繋がる波動になるのではないか、と考えています。
宇宙と繋がるためには、波動が細やかでないとリンクしません。
バイブレーションが荒いとダメなんですネ。
今のダライラマ14世がたくさんの本を著していて、
日本にも入ってきていますが、そこで一貫して言っていることは、
「自分たちが何のために修行しているかと言うと、自分たちを微細な波動にするために修行しているんだ」
ということです。
微細な波動にすると宇宙に繋がることができます。
そして、微細な波動にするためには感謝の気持ちを持つことが、一番即効性がある。近道なんです。
いろんな修行の方法があると思うのですが、
感謝をすることで自分の気持ちが細やかになります。
そうするといろんなものと繋がりやすくなりますね。
感謝をすると、波動が細かくなって繋がりやすくなります。
また波動を細やかにするために、一人ひとりの方が、
「自分はこれをすると、すごく落ち着いて、心が細やかになる」
というものを普段からリストアップするといいですよ。
編み物をすると気持ちがすっと落ち着いて穏やかになる、
という人もいます。また、有名な上場企業のある部長さんなんですが「アイロンをかけると気持ちが落ち着くんだ」という方もいます。
その人は、以前はアイロンなんかかけなかったそうなのですが、奥さんが旅行に行ったか何かで、必要があって、生まれて初めてアイロンをかけてみた。すると、スイッチが入ったんですね。(笑)
「な、なんだこの感覚は!?」
と、自分が落ち着いてくる間隔に気付いたんです。
それから周りの人にアイロンかけを勧めているそうですよ。(笑)
休みの日に釣りに行ってそうなる人もいれば、
逆にスポーツのスカッシュを、激しく無心にしていると、すごく落ち着くと言う人もいるし、スロージョギングしているといいと言う人もいます。
何か自分の気持ちが穏やかになって、自分の根っこと対峙する、向き合えるようなものをたくさん持っていることが大事です。
年中アイロンをかけているわけにもいきませんから。(笑)
自分の波動が細やかになるものをたくさん持ってください。
温泉に行くのでもいいです。何よりも最も手軽で、最も即効性があるものが、「感謝して今の状態に満足する」ということなんです。
「大感謝・大満足」なんですよ。
どうしても人間は、「感謝はするけれど、ここがちょっと不満だ」と思いがちなんです。そうではなく、「100%感謝で、100%満足です」という気持ちを、宇宙に宣言してしまうことで、自分の気持ちを良くして、波動を細やかに持っていける。宇宙と繋がりやすくなるんです。
これはその言葉でもって、その言葉のエネルギーが細胞に働きかけるんだと思います。
――つまり、感謝のエネルギーが、細胞に働きかけるということですか?
はい。
不平・不満を持っていると、気持ちがささくれ立つと言う言い方をしますし、人間関係もとげとげしくなります。
そういう心の体質が癖を作っている。結局気持ちの癖なんです。
そして心と体と頭の癖、この3つの癖のことを、習慣と言いますが、
イライラしやすい人はイライラする癖が付いている。
「不幸だ」と言う人は、不幸の習慣があるんです。
自分は幸せだと思えるよう、早起きをして、「朝」日記をつけましょう。
寝る前には3分でいいから、瞑想する癖をつけましょう。
私が本の中で提唱している、59個のささいなことを実践していっていただければ、普段でも幸せを感じられる癖が付きます。
幸せを感じる習慣をつけることが、一番大切だと思いますね。
――そう幸せを感じることができれば、成功していると言って良いですか?
幸せを感じる心作り、体作りができていることが、まさに成功ですよ。
――本日はありがとうございました。
はい、ありがとうございました。大感謝・大満足です!
あとがき
読み終えられていかがでしたでしょうか?
佐藤伝さんは必ずしも早口ではないのですが、
一つの質問に対して、一つひとつ、ゆっくりゆっくり、かみ締めるように話してくださいました。
今回のインタビュー会場は、都心のホテルだったのですが、
そこに来られるまでのタクシーの運転手さんのお話がとても深く、
学びにあふれたものでした。
そのタクシーの運転手さんのエピソードをお伺いして、
「起きている事は全て正しい」ということを、
まさに実感させていただいた出来事だと感じました。
それと共に、佐藤伝さんの、ネガティブな出来事をいかに解釈して、
大感謝・大満足につなげていくか、という生きた実例をお伺いできて、本当に良かったと思います。
是非あなたも、感謝できる心を持つよう、
新しい習慣を身に付けてださい。
伝さん、ありがとうございました!
おかげさまで、「大感謝・大満足・大感激」の取材になりました。