呼吸器の導入が始まり順調かと思われましたが、やはり慣れるのはなかなか大変なことでした。
目標としては夜間中着けられるようになることでしたが30分もつけていられないのに果たして出来るようになるのだろうか…という思いしかありませんでした。
息子の呼吸にあわせて空気を入れて心臓の負担を軽減するというものでしたが、お腹に空気が入ってしまい気持ち悪くなってしまったり、ゲップがでてしまったり、マスク(鼻マスクといって鼻だけを覆う)の圧迫痛があったりとても長時間なんて着けていられません。
体調も変わらず、今の息子に本当に呼吸器は必要なのだろうかという疑念すら湧いてきました。
初日に担当になったHさんという男性看護士さんがずっと息子を気にしてくれていました。
しばらく体調が変わらず、長時間マスクを着けられず落ち込んでいる息子に
「朝方トイレに起きた時に着けてみる?」
と声がけしてくれ、半強制的にマスクを着けられ(笑)ました。その後マスクを付けたまま眠りに着いた息子でしたが、その事をきっかけに体調が少しずつ良くなり始めました。
夜間中という目標達成は出来ませんでしたが、体調が落ち着き始めた頃、主治医から今後について話をしたいと言われ、私と主人が呼ばれ話を聞くことになりました。
きっとあまり良くない話だろうという予感はありましたが、私は何を言われても絶対諦めないという強い気持ちを持って話し合いに臨みました。