米軍への「思いやり」予算ってご存じ? 結構な額だよ。
※2017年度の「思いやり予算」は716億円。米兵家族の生活支援から情報活動、軍事施設建設まで使途は多岐に及ぶ。

 貧困や福祉の問題を考えていると「金がない」って壁がいつも立ちはだかるけど、でも、総額じゃなくてどこにどれだけ使うのかも、ちゃんと見張らないとね。
 それを自民党なんかに任せちゃうと、結果として「金がないから我慢しろ」で、煙にまかれてしまう。

 映画『ザ・思いやり』の監督、リラン・バクレーさんが、「思いやり予算」について語っていた(全国革新懇ニュース5月号)。それの抜粋。

 映画『ザ・思いやり』を観た多くの方が、自分たちの税金がこんなにも多く在日米軍に使われているのかって、驚いています。それはそうでしょ、米軍兵士一人当たり1500万円ですから。

 自分たちは一所懸命に働いて税金を納め、高い家賃も光熱水料も支払っている。ところが米軍兵士は、自分たち(=日本の納税者のこと※)の税金で、住宅が提供され、光熱水料もタダなんですから。米軍機騒音の補償さえ日本政府が、つまり日本国民が負担してるのです。
 ※読み間違うことのないように、ネギ男が追加。

 私が驚いたのは、池子米軍住宅(神奈川)のゴミ分別処理場です。米兵には分別の習慣がありません。このままでは逗子市の焼却場に持ち込めません。で、米兵を教育するのでなく、日本国民の税金で、分別処理場を建設し、日本国民の税金で分別作業員を雇用したのです。すごい「思いやり」ですね。

 日本に駐留する米兵と話すとみんな日本が好きです。多くの米兵は、帰国しても、暮らしが大変で、まともな仕事もなく、教育も受けられず、医療保険も整っていない状況に投げ込まれます。「思いやり予算」も大変な額ですが、アメリカの軍事費はとてつもなく巨額です。

 「思いやり予算」を日本国民のために使うべきであると同じように、アメリカの軍事費をアメリカ国民のために回せばどれだけ素晴らしいアメリカ社会になるでしょうか。だから日本の庶民とアメリカの庶民は、戦争をしたがる政府や軍産複合体などと、連帯してたたかう友達です。

映画「ザ・思いやり」を紹介する法学館憲法研究所のサイト。
http://www.jicl.jp/now/cinema/backnumber/20160425.html


 「思いやり予算」って、結局、軍事費なんだよね。戦争や戦争の準備で儲かるのは、どこの国でもごく一部の人々でしかない。安全圏にいられるのも、ごく一部の人々だけ。
 軍事費削れば、日本でも、アメリカでも、中国でも、北朝鮮でも、もっとましな国を作ることができる。理性的な頭脳と、国境を越えた連帯で、各国の、戦争したがる軍産複合体とその使い走り政権を追いつめることができれば…。
 きっと、世界は変わる。そう思いながら、まずは自分の住んでいるこの国の政府をまともにしようと、あれこれやっている。