中学校時代、僕はブラスバンド部でトランペットを吹いていた。




全国大会を目指すような厳しい部活だった。




毎日曜日は練習、平日朝も練習、僕は部活に打ち込んだ。
 



というか、正確にいうと打ち込むフリをしていた。




厳しい中で嘘ついて、頑張っている自分が嫌だった。





嫌々やっても上達するわけない。僕は下手くそだった。





高校に入って、惰性でブラスバンド部に入った。




~中学校出身という変なプレッシャーに負けて、僕は部活に行かなくなった。





プライドばかり高いくせに何もできない嫌なヤツだった。





ある日、テレビをつけるとキヨシローがブルーズハープを吹いていた。



ヒロトも吹いて暴れていた。






魂をぶつけている感じに心ウタレタ。





高校1年生の夏、僕はブルーズハープを買って、練習しまくった。







こうなりたいという明確な目標があった。





でもベンドができなくて、なかなか吹けるようにならなかった。





そんな夏休みのある日、いつものように、ブルーズハープを練習してると、




親父が烈火のごとく怒って、僕の部屋にやってきた。






中学のときに買ってやったBachのトランペットはどうするんだ?


なんでおまえはハーモニカなんて練習するんだ?





僕は、うるせぇなぁ!と


部屋のドアを締めて、




ブルーズハープを吹き続けた。






親父は某公務員の音楽隊でオーボエを吹いていた。




息子がトランペットを欲しがっている。




ならば買ってやろうじゃないか。



将来はN響に入っちゃったりして、、、。








なんてことを思っていたかどうかはわからないが、




今思えば、僕は親不孝なことをしていた。







その1年後の高校2年の夏、








親父は倒れた。










その頃になると、ベンドを自在にあやつり、



僕はブルーズハープを吹けるようになっていた。





そしてさらに1年後、







親父は死んだ。







僕はブルーズハープを吹きながら、






音で泣くことを覚えた。。。





親父からのプレゼント。






トランペット以外にたくさんもらったんだな。





気付いたのは、





それから





まだあと






何年か経ってからだった。


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