みなさまこんにちは
バランガン銀座の美音安里です。

もうすっかり秋ですね〜🍁

秋と言えば
私は、芸術の秋ですかね。
実は、絵や美術品が大好きなんです💖

昔、少しの間だけ
制作会社で働いていたんですけど
某美術番組を担当していました!

なのでたくさんの絵画に触れる機会がありました。
私が好きになる画家は
女流画家が多いです。
特にメキシコ人画家のフリーダ・カーロや
彫刻家のカミーユ・クローデルが好きです。

フリーダは特に大好きで
メキシコにある、彼女のアトリエでもあった
コヨアカンにある青の家に行ってきました。


フリーダの絵は、すごく色鮮やかで
ポップなものもありますが
自画像や
とても直視できないような闇を感じる絵を描いていたりします。

私は、絵を描くという衝動がどこから湧いてくるんだろうと
ふと考えることがあります。

絵を見なくたって
生活はできるし
この世に芸術というものが無くたって
お腹は満たされるわけだから

それでも人の心は絵を求める
芸術を求める
音楽を求める
表現を求める

フリーダの絵に惹かれるのは
ただ綺麗だけじゃない
人間の内面に潜む
哀しみ、欲望、狂気それらを
抉り出されるような感覚に陥るのかもしれない。

彼女の人生はとても波乱万丈
まず、学生の頃に通学バスが路面電車と衝突して
彼女はその事故で重症を負い
一生涯、背中の痛みと右足の痛みに苦しむ。

21歳年上の夫と結婚するが
事故の後遺症で流産し
その後、その夫はフリーダの実の妹と不倫

フリーダが悲しみに暮れている真っ只中に
発覚。
その後も夫ディエゴの浮気や
フリーダ自身も他の男性との恋愛があったり

そんな中でも精力的に絵を描き続けて
次々と成功を収める。

晩年は、事故の後遺症が悪化し
度重なる手術で入退院を繰り返し
精神的に塞ぎ込むようになる。

彼女は、ひどい身体的な苦痛に
何度も死にたいと思う。
でもそれを思い留まらせたのは
他でもない彼女を絶望のどん底に落とした
夫であるディエゴ。

フリーダは、どんなに彼から裏切られても
殴られても
彼のことを心から愛していて
彼を芸術家として尊敬し
同志だと思っていた。

彼女は、死ぬまで
ベッドの上で絵を描き続けた。
死の間際に彼女は
『もう二度と自分の人生を生きるのはたくさん』
と言ったそうです。
壮絶な彼女の人生が、この言葉に全て集約されているような気がしました。

素敵な人生って何だろうな
輝かしい未来って
全て綺麗に光ある出来事が良しとされていて
でもハッキリとしない『良い』出来事を求めて
人は望んだり
祈ったりするけど

苦しくても
八方を塞がれていても
生きて行くことに
価値があるような気がするんです。
彼女の生き方を見ていると

今感じている感覚
それが全て
誰にも真似できない
その人だけが纏うオーラだったり
その人だけしか持てない
特別な感情表現。

だから
人の生き方の良し
悪しなんて
とてもじゃないけどジャッジできない。


美術館に飾られている
様々な人物画を見ていると

刻印されている表情皺
輪郭と陰影
今まで生きた積み重ねの瞬間が
一枚の絵として切り取られている。

みんな生きている。
みんな生きていた。


なんて
そんなとりとめのない事を
秋の夜長に考えたり
思いにふけったりしますキョロキョロ



10月17日水曜日レディースデイ
バランガン銀座に出演します☆