株価が上がり続けている。

株をやっている当方からすれば大いに結構な事だ。

米株が上がると日本株も上がるのは普通の動きだが、

既に42,000円越えとなって、史上最高値を更新だ。

 

小生などの年齢からすると日本株の高水準と思うのは3万円オーバーだった。

小生などの常識的感覚から1万円もオーバーしているのだ。

これまでの常識なら、完全にバブル、異常な高値と言って良い。

 

これまでの常識なら、この高値は危ない水準なのだ。

いつ、暴落するか?危険度が日増しに高まっていると考えてもおかしくない。

しかし、その様な声はまったく聞こえて来ない。

このすれ違い?認識違いをどう考えるのか?

そんな心配?をする、考えるのは小生だけらしい。

 

こう書くと小生が既に暴落が近づいていると思っていると感じる人も居るかも知れぬ。

少なくとも現段階では小生はまったくその危険性を感じていない。

この株価の値上がりは当然な動きなのだ。

それは、猫も杓子も状態で、株を買っているからだ。

新NISAの積立方式で小額でも株を買う、積み立てる動きをかなりの数の若い人、

勤労者が行っているのだ。

 

過去の日本人はこぞって、預金をしていた。

預貯金が膨大に積み上がった結果が現在の1500兆とかの数字だ。

ところが、預金金利がほぼゼロになってしまった事と、

年金だけで老後の生活がほぼ不可能と考える人が大半となった結果、

皆様、株で儲けなければダメだろうと政府の口車に乗ったのだ。

日本株だけで見れば高い時は3万円を越えたのに対して、

低い時は1万円をかなり下回った。

株というのはいつ買って、いつ売るかなのだが、

政府は積立方式で確実に増えるかの様な発信で勧誘している。

 

その昔、日本国では郵便貯金を財政投融資という形で、官僚が使いたい放題だった。

裏の国家予算で、表が50兆とか60兆しか無くても、同じぐらいの額を

官僚が差配していたのを、アメリカから、問題視されたのだ。

公共事業でカネを使い、その事業の利益で郵貯の金利を支払えたのだ。

その結果が小泉純一郎の郵政改革となったのだ。

今では郵貯がどれほどになったか知らぬが、

今度は預金を株にしろとアメリカ天皇の御命令が下っているのだ。

株となれば、日本株よりも米株やその他世界へ投資する方が遥かに、

日本株よりの優位だ。

米企業の株価を上げて、金持ちが更なる金持ちになるシステムに

日本国の預金を株にする事が大いに有効なのだ。

 

という訳で、岸田政権の思惑?日本国の企業への投資どころか、

大量に円が流出して、円安の原因になってしまったのだ。

呆れる程の間抜けなのか?日本などどうでも良くて、アメリカ様の言う事に従って、

自分だけは最後はアメリカに逃げ出すつもりなのか?だ。

まあ、辛うじて、円安ドル高で、日本株にもおこぼれが回って来ている。

 

マネーというものはより大きな塊に吸い寄せられるものだ。

より大きな資本が小さな個人の投資などを吸い寄せて行くのが法則だ。

大恐慌前に持ち株を売り払って、大金持ちだったケネディ大統領の親父は賢い。

皆が揃って、株価を気にして、何処を買うか?などを話す時は危ういのだ。

しかし、今は猫も杓子も株を恐る恐る始めた段階だ。

大量の、膨大な預金は大半が高齢者が持っている。

だから、動き難いし、減るとしても急激には減らない。

一方若い人、勤労者は蓄えに回すカネはほぼ投資積立にするだろう。

この流れは当分続く、そして懲りる経験をするまで続くのだ。

 

既にNVIDIAなどの超有力株は上がり切った?

その周辺、半導体関連から、日本株も全体的に買いの傾向になっている。

これからも上昇基調は続くだろう。

5万円の声が聞こえるのも有りかと思うのだが、確信は無い。

だが、問題は株価だけが上がっている事であって、

企業業績がそれに伴って上がるか?それが問題だ。

日本企業でも業績が伸びる会社もあれば、競争に負ける会社も出て来る。

そして社会の貧富はより一層酷く差が大きくなる時代となるのだ。