弾丸登山という言葉、凄まじい言い方だが、普通に言えば日帰り登山だろう。

登山をする人の常識では別段、富士山の日帰りなどさほどに問題では無い。

これを大騒ぎするのはいつもの日本の過剰安全だ。

シートベルトを強制する日本国の常識なども異常である。

富士登山の登山口を封じて、日帰り出来なくすれば余計に混雑する。

 

小生が登山をやっていたのはもう8年前になるが、

当時でもど素人、山ガールなどという言葉と共に増えて来た時代だった。

それに外国人がやたらに多くなって渋滞が発生する状況だと

高速で歩く連中は困るのだ。

登山者の常識では明確に山の険しさによって、登る人は違うのだ。

どの山に行くか?登るかは登山者が判断している。

ガイドブックと睨めっこをしながら、自分ならどの程度で歩けるか?

これを考えるのも登山の楽しみである。

 

例えば標高差としてスタート地点から山頂までが1500m以上などは

かなりの上級者=高速で歩ける人でないと日帰りは難しい。

富士山はこのパターンに当てはまるから、素人はやめた方が良い。

スタート地点から距離が15kmだとしても、標高差が1000m程度であれば

日帰り可能な範囲だが、比較的平坦な部分でスピードが上げられないと無理だ。

体力のある、スピード歩きが出来る年齢か?

自分で判断するのが当たり前だ。

 

小生も登山で山小屋に泊まる経費を節約するパターンでかなりの数を登った。

最大14時間歩いた経験もある。暗いうちから準備して日の出と共にスタートだ。

山小屋でも平地の一般の宿泊料金と変わらぬコストになるから、

登山旅をしている連中でも金持ちのやる登山パターンだ。

若くて、北海道などで登山を連日やって、休みにコインランドリーで洗濯をする人など

話相手だったが、このタイプは山小屋を使わない。

一方、退職者の夫婦づれなどは山小屋泊まりののんびり登山だ。

 

山小屋は雑魚寝で、周囲のイビキなど、

都会のホテルと勘違いしている方には不向きだ。

宿泊出来る人数の限界もあって、登山者制限、

入山限界者数を敢えて減らす結果となる。

富士山は山小屋の数も多いが、全ての収容能力よりも遥かに多い登山者の筈だ。

これを減らしたいなら、山小屋予約で登山しない人を入山させない事だ。

明確な金儲けになる。

 

弾丸登山などという否定的言葉で悪いイメージを作り上げようとする

ど素人の介入は登山者の常識を邪魔するだけだ。

高速で登り、高速で降る人の事を天狗と言うのだ。

安全ばかり強制する日本文化は閉塞的である。

登山などは自己責任でやるもの、安全を確保するのは自分の責任であって、

他人から押し付けられるものではない。

 

短パン、半袖で富士登山を非難する日本人に対して、

装備=服を持っていると答える外国人の方が遥かに山を知っているのだ。

5号目あたりの気温で厚着をすれば登り始めたら直ぐに脱ぐ事になる。

熱くて汗を大量にかくなどすれば逆に疲労が溜まるのだ。

寒いとなったら着る、着られる装備、寒さ対策が出来ている人を批判する馬鹿テレビの

コメンターターどもなど全て山など全く知らないと言う事だ。

 

安全を確保するのは自己責任である。

死ぬのも勝って、ご自由にどうぞという事だ。

そして、自分で判断する事、危険だと思ったら引き返すのも判断である。

道に迷う、ルートを間違える方が遥かに怖い。

過剰安全で子供扱い、シートベルトなど不要な速度で走る車に強制する

取締りの対象にして、警察が金儲け?馬鹿げている。

チンタラ運転の主婦を捕まえて、シートベルトで違反金など何の意味も無い。

高速道路でもシートベルトをした方が良いなと思ったらすれば良いのだ。

安全は他人に付けられる筋合いのものではない。

全ての人を子供扱いする日本という国では大人が大人にならない。

 

富士山は3000m以上の山で、登山口で1500m以上だったと思ったが

日中の気温、朝の気温に対して、山頂の気温がどれ程下がるか、

風の強度、風速はどれ程かなど情報の提供を確実に登山口に表示する事の方が

登山者にとって遥かに有難いという事だ。

 

まず、簡単な山から始めて、次第にチャレンジのレベルを上げる。

その様に自分の能力・体力を確認しながら、登る山を決める。

歩く速度や体力は人によって違う、一律で考えるなどナンセンスである。