猫に寝床を奪われ、
猫に時間を奪われ、
猫に生活のほとんどを支配されている
うんこの世話と、毛の掃除
一緒に寝ろ 圧力
遊べ 圧力
餌 くれろ 圧力
それらのことに
日本人は 喜んでいる。
猫が生活にあまりにも入り込んでしまったために
猫にめんとむかって「寝床はおれのだ、おまえらでていけ、おまえらとねると腰がいたいんだ」と追い出せない。
遊べ、餌くれろ、一緒にいろ、という圧力にたいして
「おまえのことだけ考えて生きているわけじゃないんだ、あっちいってろ」とは言えない。
喜んで自分の時間を犠牲にし、旅行に行きたい気持ちもおさえ、荒れ放題の家の中を諦めた目で眺め、
片付けても結局荒れるので、そのまま放置。
そして猫の砂と猫の餌、猫のおもちゃを買って自分を慰めている。
自分の服は、三年前から変わらず、服も穴があいている。
(猫が穴をあけるので、新しいものを買っても無駄なのだ)
猫が外からナニカを持ち込んで体中、痒くなっても「猫はかわいい」
猫に支配される日本。
面と向かって「おれの権利はどうしてくれるんだ。おまえら、出て行け」とは言えない日本。
猫は程々にして、放っておけば?と
いう忠告にも「猫はかわいいんだよ」と
一向に聞くことができず
猫を攻撃する人があれば
「猫の猫権侵害だ!」と色めき立ち
「おまえら猫差別はいかん」と正義づらをする。
猫を守ることに命をかけ、そのうち猫に命を奪われても「それが本懐」
「猫哲学」「猫道」にまいしんし、猫に命を捧げることは誇り・・
猫を増やし、猫を太らせ、猫のうんこを掃除することが至上の喜び・・
猫への優しさが誇り。
猫への猫権配慮は、崇高な使命。
ああ、日本人のこの性質が向かう方向はいかに。