日本に猫が侵略し、知らぬ間に占領されたのち、
猫ばかりの日本では、
それまで目に見えない形で社会を支えていた
正確さや、緻密さや、優しさ、人情、誠実さ、人同志のつながり、などが失われていった。
猫が好き放題するので、すべての土地は荒れて、うんこだらけになった。
壁紙も、フスマも破れて穴だらけになった。
古い家は修復することもできなくなり、おおくの建物が傾いて
海からは魚をとってくるひともいなくなり
動物を飼育するひともいなくなり、
ちゃんと働くひとがすくなくなり
それを補助するはずのコンピューターも、
目に見えない形で支えていた
「正確さや、緻密さや、優しさ、人情、誠実さ、人同士のつながりなどの複合的な力」
までは 再現できなくて、
秩序はますます崩壊していく
そのなかで
日本人はいなくなった。
そして、荒れ放題の場所に取り残された猫は
餌をねだってももらう相手がいなくなったので
別の相手を探してさまようのみだ。
自分の首を絞めてしまった猫
しかし、そんな未来を予見することは
猫にはできなかった。
なぜなら、日本の真の姿を理解することはできなかったからだ。
