愛すべき交渉術。 | ふくログ

ふくログ

日々のあれこれを思いつくまま綴っております。

立ち寄った八百屋さんで。


どこぞの奥様らしき上品そうな60代女性。


そこのお店では御馴染さんのようで、「トマト3盛りだといくら?」「ピーマン2盛り頂くからオマケして」。


値段など気にしなさそうなのに、しっかり交渉なさるんだと驚いていたところに「大根は半分だけでいいんだけどいい?」


ちょうど私も半分くらいの大根が欲しかったので、「では私がその半分頂きます!」と思わず言ってしましました。


すると八百屋さんが「助かるわ~。この奥さんったらいつもこうなのよ。そう見えないのにスゴイでしょう?」


それで奥様も周りのお客様も、もちろん私も、お店中が笑いに包まれました。


愛すべき交渉術。


子供の頃、母が瀬戸物市などで「10枚買うから少しオマケして。」などと値切るのがとても恥ずかしく、家に帰ってから姉達と「また今日もお母さん値切ったんだよ。」と父や祖父母に告げ口しても、大人は笑っているばかり。


当時は「お金がない訳ではないんだから正規の値段で買えば良いし、高いと思うなら買わなきゃいいのに。」と納得いかないような思いでした。


でも最近は「買う人も売る人も周りの人も幸せになる交渉術がある」と分かるようになったので多分大人になったということなのでしょう。


その商売の基本である「三方よし」の例を見せて頂き勉強になりました。


こんな愛すべき交渉術を私もそろそろ身につけたいところではあります。