ヴィクトリア女王がまだ即位前の若い頃、家庭教師がついた。その家庭教師は厳しく、紅茶を飲むことは心臓に悪いからと、またタイムズ紙を読むのは政府批判が載っているからと厳禁とした。
即位後、その儀式が済むか済まないかのうちに彼女はラム酒入り紅茶とタイムズ紙を召使いに所望した。召使はすぐに持ってきた。それを見て曰く「私は本当にそれを権力を手に入れたかどうか確かめたかったのです」



カーネギーは筋金入りの肉筆蒐集マニアだった。彼はエルンスト・ヘッケル(ドイツの生物学者)の肉筆が欲しくなり、学生の一人を仲介にし肉筆を求めた。やがて一通の肉筆の手紙が届いた。
「アンドリュー・カーネギー様、当イエーナ大学に立派な顕微鏡をご寄贈下さったこと深く感謝いたします」
カーネギーは苦笑し「全く高い肉筆になったわい」と言った。
もちろんイエーナ大学には顕微鏡が送られてきた。

「これの意味がわかんないんだけど教えてください」

手紙を貰った時点では顕微鏡なんて寄贈してない
ただ、散々お願いして手紙を書いてもらった手前、それに「顕微鏡ありがとう」と書かれたら後出しでも本当に贈らなきゃいけなくなってしまったという話


イギリスの劇作家ノエル・カワードはどぎつい冗談をときどきやった。彼はロンドンの名士20人に匿名で「全て暴露した。すぐ逃げろ」と手紙を送った。
翌日その20人はすべてロンドンから逃げ去っていた。



バーナード・ショウがクロロフォルムについて語った。
「この薬品の責任は重大だ。本来外科医をやってはいけないような者ができるようにしてしまった。」

エピ2
バーナード・ショウがアメリカのバレリーナの恋愛相手に選ばれた。
バレ「私の肉体とあなたの頭脳を持った子供が産まれたら素晴らしいことじゃありませんか!」
ショ「私の肉体とあなたの頭脳を持った子供が産まれたら不憫でならないので遠慮いたします」

エピ3
バーナード・ショウが初めて世に出るきっかけとなったのは、あるロンドン夕刊紙の覆面記者の取材がきっかけであった。
その記事はショウを口汚く罵ったひどいものであった。
世間では「このショウとは何者だろう。ここまで言われてなぜこの記者を追っ払わなかったのか、もしくはなぜ警察に訴えなかったのか、こんなことをされて我慢してるショウとは何者だ?」
としばらくは噂になった。
この記事こそ、ショウが自分の名を売るための自作自演の記事であったのだ。

ニヤニヤステマですね

長年外務省の次官であったヴァンシッター卿曰く
「人には4種類あり、外交官として使うには以下の用にランクされる
① 賢くて怠惰。第1級の最高の人材
② 賢くてエネルギッシュ。第2級。あまり進める価値はないが、事情によっては大分用いられる
③ 馬鹿で怠惰。第3級。願わしくないが、ある地位でなら用い得る。
④ 馬鹿でエネルギッシュ。第4級。全く恐ろしい人間。ただ警戒せよというのみ


マッカーサーが陸軍大学の校長をしていた頃、複数の訪問客があった。
マッカーサーは自室に客を通すと、野外用ベッドを見せた。
「ごらんください。私は戦場が一番合っています。あれでなくてはどうも寝れないのですよ」
その客が帰った後、マッカーサーが愛用していたティーセットがなくなった。激怒した彼は部下に探させたが見つからない。その時の訪問客にもきいたが誰も知らなかった。

数日後、匿名の手紙が届いた。
「閣下、私はあの野外ベッドのすぐそばにティーセットを隠しました。毎日使用していれば簡単に見つけられるはずなのですが。」



ウィンストン・レナード・スペンサー=チャーチルは、イギリスの政治家、軍人、作家。

チャーチルが某国の高貴な方とイギリスで会った。
チャーチルはその若き貴人に
「私は過去の人間だが、あなたはこれから幸福な未来があるお方です。この国には、国王には責任がないが、大臣が間違いばかりを犯しています」
と述べ、ボーイにあるものを持ってこさせた。それは馬の置物であった。
「あなたは馬がお好きなようですな。これは昔私の母があなたの国の方から頂いたものです。その方はこう言ったそうです。
『わが国には芸術の伝統がありこのようなものを作れたが、列強諸国は我々が軍艦を作れるようになって初めて文明国扱いした』と・・・
しかし、あなたの国はとうの昔から文明国でした。あなたはお若いのですから、このイギリスをよく見て将来のために役立てて下さい。」

そう言ってこの元宰相はその貴人のグラスに自分のグラスをカチンとあてた。

「さて、この某国の貴人とはだれでしょう。」