本から得る知はとてつもないと常々思っている。
本、Kindle、Audibleを通じて知に接しているが、最近はAudibleが最も多い手段になっている。
今回読了したのは、「死は存在しない(田坂広志 著)」。Kindleでの読了。
科学者で当然に唯物論に依拠する著者が、自身の経験を通じて現時点では非科学的と言われる死後の世界や精神世界について辿り着きつつある内容を、論理的に記した内容。その説明においては、量子力学という物理学の最先端の理論を拠り所としている。
およそ理系には縁の無い自分の理解としては、ざっくり以下の通り。
●この世の万物(生物やそれ以外[例えば、椅子・机・電車・消しゴム・靴・・・無機質と言われるすべてのモノ])は、素粒子(とてつもなく小さな粒)の集積でできており、すべての素粒子はエネルギー(電波・波動)を発信している。
●そのため、「この人なんかいい感じ(or 嫌な感じ)」、「この場所とても素敵(or 嫌な感じ」、「この絵はとても感銘的(or 駄作だ)」といった感想も、そのモノでありそれを構成する素粒子が発する波動によって決まっている。
●そして、その素粒子は世界中に存在しており、つまりは、世界すべてはお互いに波動で影響を受けながら、そもそも繋がっている(「私は世界であり、世界は私である」という感覚→ONENESS。)。
●さらにその繋がりは、時空を飛び越えており、すべての時代のすべてのヒト・モノ・事象すべてが一つ所に収まっている。それが量子力学でいうところのゼロポイントフィールドであり、別の言い方では、サムシンググレート、宇宙、神・・・といった説明をされてきた。
●ゼロポイントフィールドはこれまでも、今も、これからも(※未来については少し説が分かれます)、宇宙で起こるすべての事象・感情が記録されている。
●根源的で全知全能の叡智と言えるゼロポイントフィールドに繋がれた人は、歴史的偉人として偉業を成し遂げていると推察される。
●ひるがえって、魂も肉体も素粒子(つまりはエネルギー・波動)であるため、肉体的な死を迎えた後も、魂は消えることはない(現生の記憶をそのままとどめるとか、その魂としてのエネルギーがどこに存在し続けるのか等は確定できていないものの)。
それで結局「今の自分がどうするのか?」ということについては、次の通り考えている。
●理論は納得。その上で、未来が決まっていようが決まっていなかろうが、結局は自分自身を構成している素粒子が発している波動をより良いものにしていく、つまりは「波動を高めていく」ことにのみ専心はげむのみ。
●具体的には、愛・感謝・好奇心を持って、ゼロポイントフィールドに記録されることに恥じない毎日を送る。
良書でした。
草々