ハヤブサ、逝去 | michyのブログ

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ダラダラした日常で興味を持ったことを、ぼちぼちと書きなぐります。

1994年のスーパーJカップでの日本再デビューは鮮烈だった。
ピンとまっすぐに体を伸ばしながらくるりと回転したトペ・コンヒーロ。
その鮮やかさは、たった一つの技でハヤブサを知らない大多数のファンの
脳裏にその名を刻み込んだ。それはおいらみたいにTV越しでもそう。
とにかく華のある選手だった。
技が派手なだけでなく、試合もしっかりしており、
全体的にエースの風格漂うレスラー。
そんな選手はそうそういない。
入団したのがFMWだったが、メジャー団体でも十分通用した・・・
いやハヤブサ以上に存在感のある選手なんてそうそういないし、
ここまで器が違うとメジャーとインディの団体の違いなんて舞台の差で
本質的なものではないのだなと感じさせた。

2001年の事故の映像を見たことがあるが、不幸なアクシデントだった。
一般人なら即死クラスの首の曲がり方だった。
技の掛け損ないと言えば一言ですむ。
だが、
大仁田引退後の低迷したFMWをエースとして一身に背負った苦労、
空中殺法の多用による膝の故障、
ゆるかったロープ、
なまじっか派手な選手だけに派手な技を狙った故の失敗、
それも普段なら楽々こなしていただけに・・・。

医者からは、生涯首から下が不随(下半身不随ではない。腕も動かなかった。)と
言われながら少しずつ回復していき
シンガーソングレスラーとして最期までレスラーとしての引退声明はしなかった。
気がつけば、普通のレスラーとしてよりも
アクシデント以降のほうが長くなっていたんだな。
もうプロレスファンでもハヤブサの試合をリアルタイムで
見たことのある人のほうが少ないのだろう。

スーパースターの器を持った天才。
ご冥福をお祈りします。


プロレスラーのハヤブサ、くも膜下出血で死去 2001年に頸椎損傷でリハビリ中(Yahoo SANSPO)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160304-00000536-sanspo-fight