佐世保のバスの行先番号 (1/4) | michyのブログ

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ダラダラした日常で興味を持ったことを、ぼちぼちと書きなぐります。

今回帰省した際に、バスに行先番号が付いているのに気づいた。
それも、西肥バスも佐世保市営バスも。どうやら会社共通で付けている。
これはいいことだなと思いつつ、まずは情報を得ずに行きかうバスを
見てルールを探そうとしたのだが・・・うーん、わからない。
とりあえず、首都圏各社や西鉄で採用されている系統番号ではない。
行先を表す長崎バスや北九州市営バス、八戸市内各社と同様なのだが、
それにしてもアルファベットと番号にさらに枝番。それに、一見近そうな
行先まで違うアルファベット。
「だめだギブアップ」とネットで情報を集めた。

なんだこりゃ?

路線バスの行先表示(方向幕)に番号表示を始めます!(西肥バス pdf)

10月1日から行き先表示番号が付きました。(佐世保市営バス pdf)

さらに解りやすく纏めた方がいます。

番外 わかりやすい?わかりにくい?佐世保市近郊路線バス系統番号使用開始!(コウさんのコウ通大百科 PART2)
http://blogs.yahoo.co.jp/kousan_1977_b02/12258021.html

なんというか、丁寧にかつ全てを網羅しようとして大失敗したパターンだな。
今回の行先番号導入の経緯は、国体を契機に旅行者にも解りやすくと
言うことらしい。だが、全ての行先を網羅しようとしたために
アルファベットが多すぎるうえに、その関連性が無い。そのため、
行先を探すのと行先番号を探すのがほぼ同じ手間にしかなっていない。
今回のメリットは漢字を読めない人でも乗れるぐらいのもの。本当にそれだけ。

確かに佐世保市内のバスは、その面積の割りに他地区の人から見ると難しいと思う。
その原因は、所謂系統の概念ではダイヤが作成されておらず、発地と着地の
組み合わせが物凄く多い点だ。なので佐世保では根本的にダイヤを作り直さない
限り系統番号の導入は現実的でない。そのため、行先を表す番号を導入するのは
手法的には間違いない。
だが、そもそもこういう番号は解りやすくするために導入するもの。
行先が少ない場所に関しては覚えられるので必ずしも必要ではない。
それに、地元以外の観光客や旅行者に対してのものであれば、ざっくりした方面が
解れば・・・それこそ国体が目的なら競技会場に行くバスさえ解れば問題ないのである。
極論を言えば、北行きがN、南行きがS、西行きがW、東行きがEで
あとは番号や枝番をつければいいくらい。
帰りはどうするかといえば、佐世保の場合はほぼ佐世保駅~京町の中心地を必ず通るので
番号付きのバスに乗れば戻れるし、早岐ローカルや黒髪ローカルなど番号の付かない
ものは中心地に行かないと解ればいい。
長崎空港行きとか、普通に考えて番号付けなくてもどこに行くか迷う人なんていない。

それこそモデルとすべきは長崎バス(北行きは一桁、南行きは二桁)や
八戸市内各社(中心街から見た方向に対してアルファベット付与+番号で行き先)である。
逆に、北九州市営バスは悪い見本。
(・・・と思ったが、探してもネットで情報が見つからない。番号、廃止されたか?)

今回の行先番号導入は、導入したこと、それも2社局共通で導入したことだけは評価してよい。
かつて(20~30年前)、西肥と佐世保市営がそれぞれ別の番号を導入して、
それもバスの表示幕には入れてもバス停にすら掲示が無くいつの間にか消えていったことに
比べたら進歩とは言える。でも、使いにくいものってものは、結局利用されずに終わる。
利用者視点が欠けていてどうにも残念。