声を失った酒田市長への辞職勧告問題で思い出したこと | michyのブログ

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ダラダラした日常で興味を持ったことを、ぼちぼちと書きなぐります。

酒田市長辞職勧告案、検討求める 市議会第3会派、他会派は同意せず(yahoo、山形新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141217-00000412-yamagata-l06
http://yamagata-np.jp/news/201412/17/kj_2014121700412.php

昨日、Yahoo記事で見たのだが、ヤフコメでも勧告案に批判的なものが
並んでいたのでちょっと安心した。中には、市長の手術や入院による不在での
政策の停滞をコメントで書いている人がいて、その辺りは詳しくないので
ちょっと解らないしさもありなんとも思う。
が、そういう事情があっても、この「市民の会」が「声が聞き取りづらい」との
理由で辞職勧告を求めている以上はどう考えても分が悪い。政争を起こすのに
策を弄したつもりが浅知恵だった感じに思えるな。
(そもそも、「市民の会」の前に”プロ”が付くんじゃねぇのかい?)

実は、故郷の佐世保市に、かつて喉頭がんで声帯を失った市長がいた。
辻一三 という市長で4期16年の長期政権。その3年目に喉頭がんに冒され、
手術により声帯を除去、つまり声が出なくなるも、その後も手術後も13年間も
市長を続け、食道発声法を身に付け公務に当たられていたそうだ。
超が付くくらいの保守派政治家で、かつ市長と企業の社長の二束のわらじを
続けていて、一応は賛否両論あるものの功のほうが明らかに多い人物。
小学校(入学式か?)に来られたときに
「変なしゃべり方のおじいさんだな」とも「なんか怖いしゃべり方だ」とも
思ったが、後年その偉業を知りただただ感服する次第。
それが30年以上前の話。
人口声帯も、PCでの音声もつかえる21世紀の世で、こんな理由で解任を求めるなんて、
あまりにも時代錯誤だし不適当だなと思った。


追記
そういえば、辻市長の孫が同級生だった。いかにもいいとこの坊ちゃんで
当時はあんまりいい印象を持ってなかった。ところが、30歳手前に同窓会で
会ったときに、人間的に自分よりもかなり上の大人物&好漢に見えて
環境と育ちが人間成長させるもんだなあとつくづく思った次第。
その彼が、辻産業最後の社長 になったのはなんともやりきれなかった・・・。