JT杯 将棋日本シリーズ | michyのブログ

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ダラダラした日常で興味を持ったことを、ぼちぼちと書きなぐります。

選抜された12名で公開対局で行われるプロ棋戦とこども大会の2本立ての
JT杯将棋日本シリーズ。無料公開対局を見にビッグサイトへ。

まずはこども大会低学年の部決勝。
2年生と3年生の将棋は思えないほど手厚い。投了図見ると、元の戦型が
なんだったのかわからないと同時に、これで投了というのがなんとも潔い。

続いてこども大会高学年の部決勝。
「先手の森君は得意戦法は角交換四間飛車だそうです。で、最初にいいますけど、
好きな棋士は藤井猛9段だそうです。」の紹介に満面の笑みの解説藤井猛9段。
「いや、この戦型はですね、語りだすと長いので僕の本を買ってください。」
ところが返しの△5四角が思いのほか利いて、じりじりと後手有利になり後手勝ち。

藤井9段形無し。

「小学生はですね、一生懸命粘って指すのがかっこいいんです。プロだとまた別ですよ。
相手への敬意といいますか尊重がありますから。『藤井9段だから、ここから先は
間違えないだろう』と言って早めに投了しくくれるとありがたいです。
なぜか私の相手は粘るんですよね。」
と終盤のファンタジスタ(悪い意味で)で何度もありえない大逆転負けを食らっている
自虐のコメント。会場からはなんともいえない笑いが。

そしてメインイベント・羽生善治名人対渡辺明二冠(棋王・王将)。

戦型は相矢倉。こうなるとコメント的には面白い藤井9段だが、他に適任者がいたような気も。
まぁ、かなり早めに解説は決まっているから仕方ないわな。
渡辺二冠の工夫もあって手が止まったところで封じ手クイズ。JT杯は公開対局の
イベントなので、早指し戦だが封じ手がある。

確かにこの局面が結果的には肝だったか。第1候補と言われた角交換の▲6四角は
対局後の感想戦で「一番想定している形で、はっきり後手有利ですね」と渡辺9段。
羽生名人が指した手は▲6八銀。当然正解者なし。
(写真は「誰か正解者いますか」と探す矢内理絵子女流5段。)

指されてみると一瞬なるほどの手だったが、そこからはじりじりと後手有利に。
早指し戦の後手でここまで後手が攻められるもんなのかと思う将棋になり、
渡辺二冠の勝利。
小憎らしい感じの渡辺二冠だが、やっぱり強くないと寂しい。これから冬に
王将戦も棋王戦も控えているだけに、上手く調子が上がってきたかな。

将棋日本シリーズ JTプロ公式戦 決勝戦 羽生善治名人 対 渡辺明二冠(棋譜)
http://live.shogi.or.jp/jt/kifu/35/jt201411160101.html

そういや、行きに通った豊洲駅でこんな貼り紙が。