同期の太一と一緒に1ヶ月の研修の為に…
ウチの部署に来ていた同期の圭佑…。
太一、圭佑、あたしは同期の中でも…
同じスピードで昇進していた為に…
同じ役職についていました。
そして、今回の研修を通して…
太一の仕事の能力人間性が、
リアルに出てしまいました。
本人はゴールデンの為に周りにチヤホヤされてきたせいか、勘違いが凄く天狗状態でした。
※ゴールデンとは…この会社に入社した際に入社式で新卒代表スピーチをした新卒の事。何を基準に選んでるのかは謎ですが、会社の顔として、容姿端麗な人が毎年選ばれる事が多く毎年順調に昇進していく。ゴールデン街道まっしぐらな為にゴールデンと呼ばれてました。
太一と本気で話し始める彼氏様…。
あたしや圭佑の秘密のノート…(笑)
まで、わざわざ持ち出して来て…。
あたし達は…
端っこで…
秘密のノートを見ながら…
一応聞いていました。
(一樹)
みぃのノートは、よく見ると…
ちゃんと細かく手順とかまとめてんだな…
(中村氏)
一樹さんや色々な人の扱い方も書いてあるし…
はぁ…?俺の所は余計な事まで書いてる…
みぃの後輩(部下)も同じ事書いてる…!
余計な事まで教え込みやがって…
この人達も…
この無駄な軟禁状態に…
完全に飽きてます…。
(人事課長の彼氏様)
太一!お前に足りない物は…
何だと思う?
(太一)
…………………。
……多分……時間ですかね…
もう少しこの部署にいれば…
俺の実力が発揮できるかと…
…………………
あたし達の冷めた顔…。
(営業部のK課長)
…………コイツ……相当……頭悪いんだな…
(K也)
……ですね…
(あたし)
時間だって!…バカレベル高かっっ!!
(T先輩)
みぃちゃん!聞こえるよ…静かに!!
どう考えても…
この流れで…
何で…それを言うかな?って…
呆れました。
………………
……時間?………はぁっ(苦笑)
同期の圭佑と同じ日に来て…
ちゃんと…
圭佑は結果出したけどな…
…………
話が噛み合わなさ過ぎて…
彼氏様も若干呆れてました。
(一樹)
お前に足りないのは努力だよ!
みぃは最初から、
パソコンができたわけじゃない…
むしろ、何も分かんなかったよ。
でもみぃは、休み時間もずっと…
入力の練習して、あんなに速くなった。
圭佑も同じだったよ。
この部署来て初めてやる仕事ばかりで、
初日からずっと、
メモを取りながら…
必死にやってたよ…
………圭佑が?
(中村氏)
みぃのその仕事のノート借りて…
翌日には自分で同じように作ってきてさぁ…
昼休憩に分からない用語とか…
色々と質問してきてたぞ…
太一は昼休みは…
毎日ずっと外に食べに行ってたから…
気が付かなかったらしい。
圭佑のやつ…自分だけ…
それなら…俺にも教えてくれればいいのに…
えっと…
今の発言が一番、意味不明…。
やっぱり…
自己中だし…
頭悪いんだな…
って改めて思いました。
(あたし)
教えなきゃできないとか…バカじゃん!
みぃ!もぅ何言っても言うだけムダだよ…
太一が喋れば…
喋るほど…
ホントにイラつくだけでした。
部長!もう…
これ以上話す必要は、
ないんじゃないんですか?
(人事部長)
残念ながらそうみたいだな…。
明日には、辞令出すよ…
人事部長も太一の人と成りが…
よーく分かったようで…
これ以上の話しは、
必要ないと判断したようです。
貴希も、いい加減分かっただろ?
(貴希)
はい…。本人の努力が足りない…
努力を自らする気がないのが、
よく理解できました。
申し訳ありませんでした…
最初は、庇ってたのに…
さすが、AB型の貴希。
切り替えが速い…。
………あの…えっ…貴希先輩……
お前は初心に戻って学び直せ!
味方だったハズの貴希にまで…
見切りをつけられてしまいました。
尊さん…
営業部はお断りですからね!
………分かったよ
こうして、
ムダだった話し合いが…
終わろうとしていました。