一樹が新たに仕切りなおして…
チーム編成もやり直し…
業務を再開したあたし達…。
日々、あたし達の仕事を見ている…
一樹のチーム編成は…
各々の能力が活かされており…
業務スピードが上がっていきました。
数日後には…
あんなに遅れていたのがウソのように…
予定以上に改善されていました。
(Y中エリア長)
一樹!進捗どうなの?
(一樹)
この調子なら…
トラブルさえなければ…
予定通りに終わりますよ…
それを聞いて…
みんなほっとしました…。
さすが!敏腕統括マネージャー!!
仕事に関しては…
尊敬します。
良かった…あと少しで…
K也からのマジでうるせぇ小言から…
開放される…
(K也)
はっ?俺が悪いわけ?
(T先輩)
ホント毎日、K也に色々と言われてるもんね…
(あたし)
Y中さん…最近『分かりました』しか言わなしね…
隣で作業しながら聞いてる限り…
Y中さんが昔に比べて…
大雑把になり…
細かいA型のK也の…
怒りの地雷を…
毎回踏んで色々と指摘されてます…(笑)
(人事課長の彼氏様)
いつの間にか…
Y中が育てた部下が…
成長した証だろ…!
だから…
今こうして、
Y中チルドレンは、
各々、役職についているわけです。
そうだけど…ちょっと細かすぎだろ…
このあと…
チェックされるんですよ…。
結局、その時にあれこれ言うんだから…。
チェックするの…
Y中さんじゃん!
そうなんです…。
最終的に、細かいチェックが入り…
その時にあれこれ指摘してくるから…
事前に言われそうな事を…
やっているだけです…。
はっ?何で俺が…?
今回は、最終チェックするの…
一樹だよな?
(一樹)
いいえ!いつも通り…
Y中さんがやるんですよ!
俺じゃないです!
ちょっと待て!
最終チェックは一樹がやるから…
俺は今回、K也と作業入ったんですけど…?
どっちが上司か分かんねぇな…
課長様の一言と…
何で一樹に最後、敬語になってるの?って…
気がついたあたしとK也は笑いが止まらなかった。
それは、その工程が1番遅れてたから…
得意な人にやってもらっただけです!
………鬼!!俺を働かせ過ぎだろ…
あははははは!
みんな、
Y中の扱い方も成長してるじゃん!
そんなの成長しなくていいから…
俺に従順なままでいてくれよ…
前から見てて思ったけど…
特に、こいつらは…
お前に全く…
従順じゃないけどな!
………そうなの?
Y中さん管轄の支店は沢山ありますが…
私達だけが…
1番Y中さんの発言に対して、
言い返してるらしい…。
それだけ、1番振り回されてもきたからです。
データ処理は…
Tとみぃでそろそろ大丈夫だろ?
全然、余裕だよ!
俺のチームの後輩達も有能だから!
あたしとT先輩の育てた後輩達は、
本当に有能でした!
じゃ…
目処が立ってきたし、この前話した通りに…
K也も俺のチームに合流な!
分かりました!
Y中さん…
そろそろチェック入って下さい!
結構…溜まってきてますよ!
……分かりましたよ。
ホントお前(一樹)って…
鬼だよなー!!
自分の方が…
鬼上司なのに…(笑)
文句言いながらも…
エリア長は渋々やってました。
この辺りから…
休日出勤と残業をしなくても…
順調に終わる目処が立ち…
あたし達もかなり余裕が出てきたのでした。