株式会社セキュアブレインは3月30日、「セキュアブレイン gred セキュリティレポートVol.20(2011年2月分統計)」を発表した。本レポートは、同社が運用する、無料のWebセキュリティサービス「gredでチェック」で収集した情報を基に「セキュアブレイン先端技術研究所」で分析を行ったもの。レポートによると、2月に「危険」と判断されたWebサイトの件数は3,382件と、前月の急増から2千件近く減少した。脅威別の検知数も減少しており、1月に急増した「不正攻撃サイト」は半分以下まで減少している。Webサイト改ざん被害の内訳は企業が59%、個人が35%となっている。

またレポートでは、東北地方太平洋沖地震に関するデマ情報への注意喚起を行っている。地震発生の翌日からチェーンメール、フィッシング詐欺サイト、偽情報が確認されており、チェーンメールでは「コスモ石油工場爆発」「原子力発電所の事故」「電力不足」に関連するものが確認された。義援金を募るフィッシング詐欺サイトも、日本赤十字を騙るものなどが確認されている。さらに、Twitter上での「放射能の影響に関する紛らわしい情報」や、緊急地震速報(エリアメール)を騙る悪質な迷惑メールも確認されている。同社では、こういった情報の告知協力を行う前に、インターネットで関連情報を調べるよう勧めている。
(吉澤亨史)

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