大学時代の同級生であり、
同じ部活のメンバーでもあった友人から、
突然LINEがきた。
「秋に東京でライブやるよ。
ギターボーカルやるのは最後になるから、時間あったら観に来て」
って。
ずーっと昔。
学生時代。
苦しいながらも社会で生きていることが当たり前と思っていた頃。
小さな大学の軽音楽部に入った。
私は音楽に詳しくはないけれど、音楽は楽しかったから。
同学年は私を入れて 5人。
私以外みんな男の子。
みんな同じ学部で、同じ学年だけど、みんな少しだけ年上。
みんなが私に対して、また逆も、異性同性を気にするようなメンバーじゃなかった。
部活練習のバンドは学年縦割りだったけれど、
人数の関係でそれぞれ重なるし、
パートごとの練習や指導で週の半分以上は一緒にいた。
夜中までスタジオに入ったり、ご飯食べたり、飲んだりしながら、音楽の話もそうじゃない話もたくさんした。
それこそ 重いマーシャル、運んだりもしていた。
私には
幼い頃からコンプレックスの対象が身近にいた。
大好きなのに
どうしても、何をしても、どの分野でも、追いつけない。
どうしても、比較されるし、比較してしまう。
学校も習いごともずっと重なる。
外見も、彼女は美しすぎた。
どこにいってもその名前が付きまとう。
大学に入ったとき、ようやくそのヒトと道が分かれた。
でも大学は違えど学部は同じだったから何かしら比べられることはあった。
私の大学の先輩にも、彼女は名前を知られるほどの頭脳の持ち主だった。
けれど、部活は違う。
彼女は運動系で、太陽の下、キラキラしていた。
周りは男性も女性も当時の大学生らしく華やかだった。
地下や防音の部屋で爆音にまみれている私は、彼女と別世界に入り、
やっと『自分を生きている』ような気がした。
そこで出会った仲間たち。
彼女を知らない部活仲間。
私は大学時代、ほぼ部活で生きていたような気がする。
あの時間を一緒に過ごしたその友だちのうちの1人が、
ライブ、するんだ…。
秋にライブをすると連絡をくれたその友人は、
入部したとき 既に楽器経験者だったから、とても上手だった。
初心者の私とは大違い。
彼は卒業してすぐに地元へ戻り、比較的早くに実家を継いだ。
社会人になってからも、CDを出したりしていたから、
ずっと音楽をしていたんだろう。
この歳になるまで…
いいな、と思った。
あの頃が楽しかった。
自分が自分でいられた。
…『戻りたい』という想いが脳をかすめる。
でも、戻れない…。
ドラムスティックは、記念に 1セット残してあるだけ。
Ibanez のベースも、捨てられてしまった。
せめてもと手元に残していた FERNANDES の ZO-3も…気づかないうちに、たぶん。
…お引越しの時に見あたらなかったから…。
でも。
他人と過去は変えられないって…。
だから。
秋にはその友だちのライブを観に行く。
刺激を受ける。
そして
私ももう一度音楽に触れよう。
好きなこと、少しずつ追いかけ始めているけれど、
今よりもっと、追いかける。
その彼を含め 部活の時の友だちに会えたときに、
昔の話もするけれど、
私が今も楽しんでいること、伝えなきゃ。
あの頃コピーしていた JUDY AND MARY 、今も聴いている。
YUKIちゃんは今も変わらず大好き。
今は他のアーティストも好き。
こういう曲も大好きになった。
さらに今はこんなこと楽しんでるよ。
って。
大丈夫。
大丈夫だから。