ピスタッチオです!
今回は⚾️
9月17日に
小牧市民球場
で行われた
秋季愛知県大会3回戦
"大成vs名経大市邨"
の観戦日記です。
2008年の部復活以来初の県8強を目指す大成と、創部初の県16強入りを果たした昨夏超えを目指す名経大市邨の対戦。
大成の先発は絶対的エース堺投手。常時130㌔を超える直球を軸に、スライダーやスプリットを抜群の制球力で投げ込む右腕です。姉妹校対決となった2回戦の愛知啓成戦では、雨で長時間の中断を挟む悪条件の中で完封勝利を収めています。
名経大市邨の先発は背番号1の田中投手。投球の大半が120㌔台のスライダーで、時折100㌔台のカーブを挟みますがファストボールは一切投じませんでした。
1回裏 名経大市邨
四球・犠打・ヒットで1死1・3塁とチャンスメイク。2死となるも、投手からの3塁牽制が暴投となり1点を先制します。
5回表 名経大市邨
2死走者無しから、初回に2ベースヒットを放っている3番山尾選手(左打者)を迎えたところで背番号18の左腕重田投手にスイッチ。ともに120㌔台の直球とスライダーが軸。山尾選手にはヒットを打たれるも後続を断ちます。
8回表 大成
先頭打者がストレートの四球で出塁すると、3番山尾選手がこの日3安打目となるライト前ヒットを放ち無死1・3塁。続く4番小宮選手がカウント0-2からスクイズを成功させ同点に追い付きます。1塁走者は送球間に3塁へ進塁。さらに次打者は初球からセーフティースクイズを仕掛けるも本塁憤死で勝ち越しならず。
その後試合は動かず、延長タイブレークに突入します。
10回表 名経大市邨
背番号10、右の柳瀬投手にスイッチ。130㌔前後の直球とスライダーを投げます。
10回表 大成
先頭の1番小林選手が犠打を決め1死2・3塁とし、2番大池選手の内野ゴロの間に1点を勝ち越し。2死3塁でこの日猛打賞の3番山尾選手を迎えるも追加点ならず。
10回裏 名経大市邨
先頭の7番鈴木選手がカウント1-1から犠打をファールにすると伝令を出します。ここからヒッティングに切り替え内野ゴロで1死1・3塁。ここで今度は大成が守備のタイム。様々な作戦が考えられる中、続く8番藤田選手はカウント1-0から強攻。見事期待に応えレフトへ同点タイムリーヒットを放ちます。1死1・2塁でさらに次打者も初球から強攻しますが6-4-3の併殺に倒れ同点止まり。
11回表 大成
4番から始まる打順で代打石神選手を送ります。見事に犠打を決め1死2・3塁に。(守る名経大市邨は、10回の同様の場面では内野手は前進していませんでしたがここでは前進します。)次打者がストレートの四球を選び満塁とすると、続く6番服部選手がセンターへタイムリーヒットを放ち再び勝ち越し。さらに2死満塁から8番堺投手がセンターへ2点タイムリーヒットを放ちリードを3点に拡げます。
11回裏 名経大市邨
先頭の1番森翔選手がライト前ヒットを放ち満塁とチャンスを拡げると、代打に山本選手を送ります。すると見事起用に応えライトへのタイムリーヒットを放ち2点差に。なおも無死満塁で3番長峯選手の打球は惜しくもセカンドライナー。続く4番森優選手は三遊間にヒット性の打球を放つも、この回からショートの守備に就いている石神選手の好守に阻まれ6-4-3の併殺完成で勝負あり。ゲームセット!
まとめ
5対3(延長11回タイブレーク)で大成が部復活以来初のベスト8進出を決めました。完投のエース堺投手は、初回先頭打者に四球を与え牽制悪送球と珍しい形で失点。しかし2回以降は無四球と崩れることはなく、延長11回にはこの日のMAX137㌔を記録するなど最後まで球威が落ちることもありませんでした。打撃でも11回に貴重な追加点となる2点タイムリーヒットを放ちチームを勝利へと導きました。打線は5回まで毎回安打を放つもあと一本が出せずに無得点、さらに6・7回は三者凡退と相手の投手リレーに非常に苦しんだゲームでした。そんな中、1年時から中心打者の3番山尾選手は貫禄の猛打賞。準々決勝の豊橋中央戦でも上記2選手の活躍に期待がかかります。
一方惜しくも敗れた名経大市邨は、この試合で2季連続県16強の実力を愛知の高校野球ファンにしっかりと印象付けたのではと思います。タイプの違う3投手が試合を作り、守備は無失策。打線も11イニング中8イニングでヒットを放ちました。しかし1イニングで複数安打を放ったのは最終回となった11回のみと課題も残りました。ただこの悔しい経験が、更なるチームの飛躍の糧となっていくように強く感じました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
次回も是非。
ピスタッチオ⚾️